モデル校実践報告[10]− オフライン交流を取り入れた「子どもの広場」の活用 −芝浦工業大学柏中学高校 |
キーワード 小学校,インターネット,ひろば,電子会議室,学校間交流
千葉県芝浦工業大学柏中学校における「子どもの広場」の活動について,オフラインでの交流の大切さにも焦点をあてて報告する。
生徒一人一人がネットワークに自由に入れる環境においての「子どもの広場」への参加が始まった。夏休み前後から学校では禁止されているチャットへの参加が問題となり,学校でネチケット指導が行われるのと同時期にIDとパスワードがメールにより,配布が行われた。生徒は毎日メールチェックを行える環境にあるが,164名に対して,40台分しかLANケーブルがないので利用頻度が個人によりかなり違い,関心のある生徒は毎日チェックしている。(図1)
1年162名、2年162名の合計324名に一斉にメールによりIDを配布,授業で配布したことを発表し,「子どもの広場」の参加と書き込みができることを指示したが,それ以上の指示は与えず,自主的な反応に任せることにする。と同時に「ロボラボ」のコーナーへの参加も呼びかけ,何人かをリストアップする。
初めは,物珍しさと書き込み許可で何人かが書き込みを開始したが,返事がない,返事が遅い,書いても小学生の書き込みしかない,などの不満から急激に興味を失う生徒が増えた。そんな中,メール交換を使用と試みたが,相手方にアドレスがないことから文通をすることになり,住所の書き込みが行われる。文通そのものは悪いことではないが,住所の書き込みは禁止行為である。この辺の問題も解決すべきであった。
作戦会議において芝浦柏へのRESは早急にするようにお願いはしたものの一度離れてしまった関心をもう一度戻すのは非常に難しく,「子どもの広場」への関心は無くなるばかりである。もう一度何か「しかけ」を考える必要があると思う。
「ロボラボ」への書き込みは,まずマインドストームが来ることから始まった。最初は1年生だけの参加を考えていたが,偶然見に来た2年生の中に参加希望があり,子供のころからレゴに触れていて,戦力として活躍してもらうことを約束した。
12月27日、芝浦工業大学柏中学高校においてオフラインミーティングが行われた。(図2)
それぞれの学校で制作しているマインドストームを持ち寄って,お互いにアイデアを出しながら形,動き,プログラムを工夫し制作する。
8:50 集合
9:00 ロボット講座(芝浦工業大学より)
10:00 ロボラボチームの自己紹介,チーム編成
10:30 制作
12:00 昼食
13:00 制作,仕上げ
14:00 発表会
15:00 解散
以上のような予定で始めたが,最初は製作できるかどうか不安であった。特に芝浦柏の生徒は事前に何も準備していないので,見学になるのではないか,仲間としてできるのかとても心配した。
実際にオフラインミーティングを始めてみると、グループごとに作戦会議を開き試行錯誤の結果、3体が完成した。(図3,図4)
![]() |
![]() |
「子どもの広場」での書き込みが冬休みに入ったので,これからしかける予定である。