そこで、どの子も喜んで取り組み、家庭の仕事について自信が持てるようにするにはどうすればいいか、どう仕組めば力が培われるのかを考え、マルチパソコンやインターネットを活用し、「6年の調理の工夫」の単元の構成と学習課程やコースの柔軟性を図った。
時数 |
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(1) | 調理は、加熱の仕方や味の付け方によって、いろいろな工夫ができるこ とがわかる。 |
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家の人から聞き取りをし各家庭で食べている料理の調理方法を出し合う。 | |
(2) | じゃがいもの栄養と特徴がわかり皮をむくことができる。 |
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じゃがいもを一人1個ずつ皮むきをする。 | |
(3) | じゃがいも料理の計画を立てることができる。 |
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調理の目的に合った友だち同士でいっしょにできる。
インターネットで検索する |
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(4) | 実習計画をもとに、簡単なじゃがいも料理を作ることができる。 |
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グループで分担した仕事を進める。 | |
(5) | 魚や肉の加工品の特徴がわかり、その利用の多さに気づくことができる。 |
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家の人から聞き取りをして各家庭で利用している加工品を出し合う。 | |
(6) | 魚や肉の加工品を使ってどんな料理ができそうか見通しを持つことがで きる。 |
材料、調理方法、ゆでる、焼く、いためる |
家の人から聞き取りをして各家庭で利用している加工品の調理方法を 出し合う。
☆インターネットで検索する |
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(7) | 加工品に含まれる塩分を調べ、調理の際の利用の仕方を考えることがで きる。 |
舌で味わう コンピュータで調べる 本、教科書で調べる |
調理計画には加工品の塩味を考慮することができる。 | |
(8) | 魚や肉の加工品を使った料理の実習計画を立てることができる。 |
いためる 焼く そのまま 短時間で調理可 |
友達同士でいっしょに計画を立てることができる。
☆インターネットで新しいレシピを調べる。 |
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(9) | 実習計画をもとに、魚や肉の加工品を使った簡単な料理を協力して作る ことができる。 |
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グループで分担した仕事を進める。
実習後、写真を撮りパソコン処理し、整理する。(作品データ) ☆インターネット上で作品(レシピ)を応募する。 |
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(10)
(11) |
魚や肉の加工食品以外の加工食品の種類や、その選び方について 考えることができる。 |
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自分の今までの生活を振り返りながら加工食品を選ぶ |
学習活動 | 活動への働きかけ | 備考 | ||
1 | 魚や肉の加工品を使って、自分たちにもできる調理にはどんなものが あるか発表する。
家の人に聞いてきたものや、食べたことのあるものを話し合う |
・前時までの学習を想起させ、本時の学習意欲を高める。 | ・パソコンの用意をする | |
2 | 本時の学習課題を知る。
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・課題に対して自分の考えがもてるようにする | ||
自分が調べる方法を決める。
調べ方について、見通しを持つ |
・インターネットで調べたり、本で調べたりする方法があることを 話す。 | |||
3 | 方法別に分かれて調べる。 | ・できるだけ多くの資料や情報を活用しながら、一人ひとりが工夫し て決めることができるようにする。 | ・インターネットの検索の仕方を説明する。 | |
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4 | 実習計画表に実習計画を立てる。作業の順番や時間配当
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・ひとり1料理の調理実習を目指し、綿密な計画をたてるようにする。 | ・調理計画カード
・迷ったり、困っている子にアドバイスをする |
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5 | 本時のまとめをする。
2〜3例紹介する。 |
・友達が選んだ1料理を知り、自分のものと比べ、意欲が持てるよう にする。 | ・実物投影器 |
児童からは、「インターネットで調べてみると、作り方や材料などがとてもくわしくわかってよかったです。写真などもついていたので、こんなふうに出来上がるのかということも想像できわかりやすかったです。」「どんな料理にしようかと迷ったけれどインターネットで調べ、どんな材料かを決めれば、とてもたくさんの料理の資料が出てきてとても便利でした。使いやすかった。」「私は、インターネットで調べて、ウィンナーソーセージの調理をしました。母がいない時、自分で作れそうです。インターネットで調べて良かったと思いました。もっと、いろいろな料理、あるいは他の情報も、インターネットで調べてみたいなあと思いました。」などの感想が聞かれた。食品会社のホームページを使うことは簡便で最新の情報が多くあり、ふだんの授業に手軽に利用していけるという点で大いに価値があると思う。