班 | 課 題 | 課題解決のための方法 |
1班 | 地球温暖化 | 日本・3地点の月別平均気温を気象台で調べる |
2班 | 森林破壊 | 森林破壊による新たなウィルスの出現を調べる |
3班 | 学校区の雑草調べ | 学校区の雑草の分布を,ホームページに載せる |
4班 | ゴミ問題・ペットボトル | ゴミとしてのペットボトルの抱える問題を調べる |
5班 | オゾン層 | オゾン層の破壊や,そのしくみ,影響等を調べる |
6班 | 生ゴミを減らそう | 生ゴミ処理の現状や問題点を調べる |
7班 | チェルノブイリ原発事故 | 放射能汚染の現状とエネルギー問題を考える |
8班 | 水を大切にしよう | 水質検査,自家製石鹸作りの紹介をする |
選 択 理 科 の 指 導 目 標 | 本 コ ー ス の 指 導 目 標 | |
関
心 意 欲 態 度 |
@自分の興味関心に基づいて意欲的に課題を決めることができる
A資料調べや予備実験を意欲的に行うことができる B自分から意欲的に実験・観察・調査に取り組むことができる C結果をもとに意欲的に考察することができる |
・環境問題で自分の興味あることが見つけられる
・インターネットその他を通じ資料集めや実験ができる ・意欲的に取り組むことができる ・調査結果をもとに,自分たちにできる環境保護について考察できる |
科
学 的 思 考 |
@問題点を把握し,課題を整理することができる
A探求方法や,見通しを持って計画を立てられる B事実と推論を区別して考察できる |
・インターネットを用いてどうアプローチしていくかを考えることができる
・計画的に効率よく行動し調査結果から結論を導くことができる |
技
能 表 現 |
@研究課題の計画書を作成することができる
A適切な実験や調査を実施できる B結果や,考察を自分のものとしてまとめ発表できる |
・課題解決のために,何をどう調査実験するのかを決められる
・結果から自分たちなりの結論を得て,インターネットを使って発表することができる |
指導計画(15/15) | 留 意 点 |
(1)アンケート | ・環境問題についての関心度等をアンケートで調べ,自分の課題を決める一助とする。 |
(2)オリエンテーション
★インターネットの利用 |
・課題のねらい,心構え,進め方を説明する。 |
(3)課題の学習計画 | ・課題解決のための計画書(学校外の人々の援助も含む)を作成させて,研究の見通しを立てさせる。 |
(4)課題の追求
★インターネットの利用 |
・インターネットを使う・実際に実験をする・学校外の機関に話を聞きに行く,等の資料収集や調査が目的にあっているかどうか等について個に応じた支援をする。 |
(5)まとめと発表
★インターネットの利用 |
・自分たちの課題をインターネット上でどう発表するかを考えさせる。ホームページ作成については,技術科の教師との連携により,できるだけ支援していく。 |
(6)評価 | ・ホームページの作り方や作成意欲などで評価を行う。
・学習の過程を大切に,探求方法についての学習が深まったか,自己評価を行う。 ・グループ内での評価も行い,他の班から見た自分たちの班の研究成果の評価も参考にさせる。 |
時間 | 生徒の活動 | 教師の支援 |
3 分 | ・ 本時の活動のねらいの確認する
・ 各班の課題の確認する |
|
12分 | ・自分達の班の活動内容を手短かにわかりやすく説明する
・本時における活動計画を説明する |
・ 自分の班だけでなく,他の班の活動内容を興味を持って聞く事の大切さを知らせる
・ 本時の活動計画が適切であるかどうか確認する |
34分 | ・インターネットを使った活動をする(別紙活動計画参照) | ・ 適切な活動が行われるよう支援する |
1 分 | ・まとめと,後かたずけをする | ・ 活動のまとめをする |
図1 生徒が製作したホームページの例 |
班 | 4班 |
テーマ | 「ゴミ問題・ペットボトルについて考えよう」 |
メンバー | A・S Y・K T・S Y・K |
学 習 計 画 | |
@ペットボトル処理方法についてのアンケートを行う。(四中,二中,桃ノ木小,高校生,インターネット上)
Aアンケートの集約,グラフ化を行う。 B群馬大学工学部生物化学研究所の三友教授にプラスチックゴミの問題点と最新の生分解性プラスチック研究情報についてのお話を聞く。 Cペットボトルを細かく切って,燃えるときの様子を実験で観察する。 D現在,ペットボトルがゴミとしてどんな問題点を持つかに付いて,本その他で調べる。 |
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E地方自治体のペットボトルに対する処理方法をインターネットを通じて情報収集する。
F学校の生徒だけでなく,インターネット上にこれらの情報を公開して,自分たちの意見を提案する。 Gカナダやイギリスなど電子メールを使って,外国のペットボトル処理の現状を調べる。 |
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・この班は,好奇心旺盛で自分たちで課題を見つけ,自主的に解決していこうと言う意欲満々であり,実際にその力を備えている。また,英語に堪能な生徒を擁しているため海外との意見交換にも意欲的に取り組もうとする。 |
学習の系統 | ・この学習は3年2分野の「地球と人間(環境保全)」と関連する内容である。 |
図2 授業中の様子 |
ワンポイント・アドバイス
コンピュータやインターネットは今や完全に個人の情報活用の道具となっている。それを既存のカリキュラムや一斉指導の指導形態の中に無理に導入して評価を行っても,さしたる効果は見られないであろう。しかし,子供たちが自ら課題を解決していく学習活動の中に,その道具としてコンピュータやインターネットを導入すれば非常に強力な手段となるのである。そのためには,コンピュータやインターネットを授業に取り入れるという視点ではなく,それよりも前の段階として,子供たちに課題解決の能力をつけさせるための授業の工夫から考え,その手段としてインターネットなどを位置づける必要があると思う。 また,インターネットを利用することで他校とのコラボレーションや,学校外の専門家に指導を受けるなど新しい学習も可能となる。今後,ますます多くの学校がインターネットに接続され,共同で様々なプロジェクトが実施されることを期待したい。 |