Aホームページ作成に向けて
情報基礎の授業を使って,生徒のプレゼンテーション能力を高めるため「私の趣味の紹介」についてプレゼンテーションを行った。ここで利用した絵コンテで画面構成のトレーニングを実施した。
図1 実践を公開しているページ |
図2 栽培の情報を入手するリンクページ |
図3 E-mail情報を交換するページ |
図4 作業手順などのデータベースのページ |
指導計画 (16/35) | 留 意 点 |
@トマトの作り方を調べる。
★インターネット利用 *インターネットについて知る。 *ブラウザの使い方を知る。 |
・他県の中学校とミニトマト共同で栽培することや,トマトの収穫量を比較することを知らせることにより意欲を喚起する。
・教師用のコンピュータでインターネットに入り,ネットウエーブし,ネットサーフィンのイメージを掴ませる。 ・参考になるホームページを生徒のハードディスクに保存し栽培計画をたてる参考資料とさせる。 ・栽培の記録メモ用紙を準備し成長過程を記録させる |
A種まきをする。
★インターネット利用 B間引きと鉢あげをする。 ★インターネット利用 |
・授業のたびに本校と共同で栽培している学校のホームページを見させる。
・富山大学安達先生のミニトマト栽培ホームページを閲覧し参考にさせる。 ・苗床の土の配分をホームページや資料を参考に班ごとにまとめさせる。 ・班ごとに鉢上げの苗床の土の種類やかさね方を工夫しプレゼンテーションさせる。 ・鉢上げの方法をプレゼンテーションを参考に最終決定させる。 |
C追肥をする。 | ・自分のトマト葉の形や色により追肥する肥料の違いを理解させる。
・追肥をした時期やその効果を記録ノートに書くよう指示する。 |
Dトマト栽培の反省をする。
*html言語をしりホーム ページの制作ができる。 ★htmlエディタ(フリーソフト) *情報をわかりやすく伝えることができる。 |
・デジタルカメラで自分のトマトの撮影する。
・収穫料の記録をつける。 ・栽培結果と後輩へのアドバイスのホームページをhtmlで作成し校内ホームページに公開する。 ・記入例をhtmlであらかじめつくり,自分のページに書き換える作業をさせる。 ・基本的なホームページができたらhtmlエディタを利用し,より相手に見やすい提示の仕方を工夫させる。 ・お互いのホームページが見やすいか評価させる。 ・制作したホームページを校内ホームページに登録し3年以外でも昼休みなどを利用して見ることができるようにする。 ・このホームページはそのまま次年度,ミニトマト栽培のデータベースとして利用させる。 |
3 利用場面
(1) 目標
学 習 活 動 | 活動への働きかけ | 備 考 |
1 鉢上げの手順をホームページから検索する。
|
・富山大学安達先生の苗の鉢上
げ作業のホームページを見て作 業の流れをつかませる。 よう |
情報基礎領域の時を1時間を使用
|
2 本時の学習課題を知る。
|
栽培関係の本を図書館に準備する。また栽培関連ホームページを生徒用コンピュータに保存しておく | |
様々資料から鉢上げに必要な用土の種類と効果を知る。 | ・苗床に必要な条件を知らせる
・班ごとに制限時間のなかで調べ学習をさせる。 |
|
3 仮説をたて鉢上げの土の構造を決定する。 | ・班で調べたことから話し合い用土の種類,構造を決定す。
・プレゼンテーションの準備する。 |
短時間の準備なので絵コンテを制作して実物投影機を使いプレゼンテーションをする。 |
4 仮説をわかりやすくプレゼンテーションする。 | ・聞き易い声の大きさか,プレ
ゼンテーションのための図は簡潔でわかりやすいか,仮説が明瞭か評価する。 |
情報基礎の時間1時間を使用する。
評価カードを準備する。 |
5 どのプレゼンテーションが良かったか評価する。 | ・自分はどの班の方法を採用するのか決定し,その理由もプリントにまとめさせる。
・採用した人数を挙手で確認し選んだ理由を発表させる。 |
|
6 次回鉢上げ作業をすることを知る。 | ここは次回,栽培領域の時間1時間を利用する。 |
4 実践を終えて
ワンポイント・アドバイス
最近様々なML(メーリングリスト)があり,自分の専門の分野でインターネットのE-mailを利用ししながら情報交換ができる。本実践もそんなE-mailのやりとりからスタートしたものである。これからのインターネットを活用した授業はホームページなどから情報を収集するだけでなく,「他校との交流活動」だと考える。それは授業設計をするさいに,「情報の収集」−「情報の理解」−「情報の表現」−「情報の伝達」といった「情報活用能力」を養うために不可欠な要素が必然的に含まれているからである。今後インターネットを利用した「他校との交流授業」が中心になってゆく可能性が高い。現在実施している機械で,ロボット相撲大会などもインターネットなどを利用して,ロボットを強くさせる機構の情報交換や,製作上の工夫など様々な学校と交流できればさらに生徒の感性に広がりを生むのではないかと考えている。 |