さんすうランチボックス2
株式会社 創育
1 必要機器等の条件
Windows95が動作する環境
- ・CPU:Pentium以上推奨(i486DX2以上必須)
- ・必要メモリ:16MB以上
2 開発のねらい
- "作って,動かし,見つけて感動!"がキャッチフレーズとした,子供たちが主体的に学習できるツールです。図形領域の性質発見的な場面で大きな効果を生み,算数学習を楽しく支援します。小学校1〜6年の算数の,主に「図形」・「量と測定」領域をカバー。コンピュータならではの機能にこだわったお道具箱のイメージでいろいろな機能を盛り込み,算数センスを養います。児童が考えながら直接操作し,試行錯誤の過程で,重要な概念をとらえることができます。
- ※『さんすうランチボックス2』は『さんすうランチボックス』ユーザー様からのフィードバックをもとに,より実用的に,学校現場で使いやすいよう改良を施した製品です。
3 本ソフトの特長
次の3大機能で構成されています。
- 1)かたちをつくろう
- 平面図形の学習を支援します。画面上の定規やコンパス,分度器等により本物の道具そっくりの手順で,図形作成できます。直角三角形・平行四辺形など性質を持った図形の一発描画は,性質の確認に威力を発揮します。作った図形を動かす折りたたむなどの加工がやさしい操作ですばやくできるのが特長です。
- 2)立体をうごかそう
- 立体図形の学習を支援します。ポリゴン処理によるリアルな3D表示でシミュレートできます。図形をさまざまな角度からながめて全体像を確認,展開・組み立てにより性質を発見…などを主体的に操作し,学習できます。展開図・まわしてできる図形の学習もカバーしています。
- 3)エデュテイメント・メニュー
- ゲーム感覚で楽しく学べるメニュー19本です。
- 1年:このかずいくつ?・ワンタをさがせ・ながさくらべ
- 2年:にもつをつもう・九九ロケットはっしゃ!・おかしのはこ・うけとめ・しきつめ
- 3年:グラフにまとめよう・うけとめ
- 4年:ジャングルジムでさがそう・うけとめ
- 5年:しきつめ
- 6年:地図の世界・迷路の探検・しきつめ
- 全学年:マッチの森・まほうじん・お城をうごかそう
- ◆授業での利用例とワークシート例つきで,すぐ授業に導入できます。
- ◆初めてパソコンを使う児童のコンピュータ・リテラシー教育にも最適です。
4 利用アドバイス
- ○「かたちをつくろう」部分について
- 本物そっくりの「ものさし」「コンパス」「分度器」を使ったり,あらかじめ準備されているアイコンから「直角三角形」「平行四辺形」「正多角形」などを選択して図形をかくことができます。図形を数多くかいて性質確認をおこなう授業などで,個人差が生じる作図作業に時間がかかり,肝心の学習部分に充分な時間が割けないといった問題も,この機能を道具として利用すれば作図場面に手間どることなく,本来の学習目的部分に時間を費やせます。
- かいた図形を「動かす」「裏返す」「折りたたむ」などコンピュータならではの加工機能があります。簡単な手順でおこなえますので,児童自らが目的に合わせて操作することにより,性質を見いだし,発見する授業に有効に利用できます。
- さらに,「利用の手引」掲載の活用事例にもとづいた画面を「基本図形」として用意しています。「基本図形」を呼び出せば,教科書の単元に沿った学習を下準備なしで開始できます。もちろん先生が事前に加工して,オリジナル授業用をおこなうことも可能です。
- ○「立体をうごかそう」部分について
- 立体図形を,まるで目の前に図形が存在しているかのようなリアルさで,「回転」「拡大・縮小」「切り開く」「組み立てる」操作ができます。全体像を把握したり,直観的理解を深める授業に最適です。展開図のみを集中的に扱うメニューもあるため,実際に紙を切ったりのりづけしたりして時間がかかっていた部分を大幅に短縮し,複数パターンを研究できるようになります。
- ○「エデュテイメントメニュー」部分について
- ゲーム性を加味した内容で算数に対する学習意欲を高めます。各単元の内容に興味を持たせるので,導入時に最適です。全体的に,初めてコンピュータに触れる児童も,楽しく算数の学習ができるよう工夫しています。
5 問い合わせ先
- 株式会社 創育
- 〒152-8511 東京都目黒区鷹番2−14−2 TEL 03-3793-8668
平成9年度市販ソフト実践事例集III