植物の観察すみれ

東京書籍

1.必要機器等の条件

・ CPU Windows3.1あるいはWindows95日本語版が動作するマシン
・ 必要メモリ Windows3.1では12MB以上/Windows95では16MB以上を推奨
・ 必要HD容量 インストール時 約6MB程度の空き容量が必要
・ その他周辺機器 CD-ROMドライブ(倍速以上を推奨),マウス等

2.ソフト開発のねらい

 本ソフトの機能はいわゆる植物検索機能だが,利用のねらいは植物の特徴をよく観察させるところにある。観察の結果をもとにコンピュータが検索し,検索結果をもとに植物図鑑などで詳しく学習し,植物についての興味関心を高めることをねらっている。

3.本ソフトの特徴

 わかりやすいグラフィックスで植物の観察学習,検索実習を支援する。
・簡単な操作で,野生の草花,野菜を含む園芸植物,庭木や街路樹など身近な植物500余種の検索ができる。
・植物観察の初心者が操作することを配慮し,気づいた特徴入力の選択メニューをわかりやすく工夫している。形態学にはこだわらず,気づいた特徴を見たまま感じたままに入力しても検索できるよう誤認の許容範囲を設定している。設定は変更することができる。
・特徴をとらえた精細な線画と写真で検索結果を確認できる。
・学校での授業だけでなく,課外活動から自然観察教育まで幅広く利用できる。実践指導に基づいたガイドブックとワークシートを添付している。
・検索用のデータ形式は公開している。パソコン通信やインターネットなどを通じて互いに情報を交換し,データベースを拡張していくことが可能である。
・データの追加修正や画像の追加は,Windowsの標準的ツールで容易にできる。データ管理のためのユーティリティプログラムが付属する。
基本機能
システム
・植物の構造・名称のガイド
・植物の観察・植物調べ
・コンピュータ植物図鑑
ユーティリティ
・データベースの追加,修正および環境設定

4.利用アドバイス

実習の事前指導・特徴の見方
1)「葉の形」における単葉,複葉の区別など,植物の特徴に対する見方を前もって学習する時間がとれれば,実習の能率がよくなる。
2)「花の形」では,花を開いてみて,同じようなつくりのものがたくさんあったら,1つ1つが花であるということを確認させておくとよい。
例1 タンポポ他,キク科植物
・舌状花だけのもの,管状花だけのもの,舌状花と管状花が集まるものの3つの型がある。
例2 ドクダミ
・花の集まりの下に花びら状の白い「ほう」がある。
−どういう植物で実習したらよいか−
(1) 植物標本の用意
1)生徒自身が用意した植物標本で実習するのが望ましいことはいうまでもないが,1回目からそういうやり方をすると指導者が対応に追われて,全体の掌握も不徹底になり,実習の大きな効果を期待することはむずかしい。少なくとも1回目の実習では指導者が植物を用意した方がよい。
2)植物標本には調べやすいものと調べにくいものがある。1回目の実習では調べやすい植物標本を用意すると能率よく進めることができる。
(2) 調べやすい植物の条件
次の条件を1つでも多くそなえている植物を選ぶとよい。
1)比較的長期間,広範囲でたくさん入手できるもの 2)しおれにくいもの
3)花か果実がついているもの 4)花の形は放射相称のもの 5)葉の形は単葉のもの
6)葉が切れこむ,葉のつき方は対生など,変わった特徴があるもの
特徴に対する生徒の見方,指導者の見方
 指導者が気づかなかった特徴の見方を生徒がすることもしばしばある。生徒の見方がもっともと思う場合にはすぐ取り入れるとよい。各植物の特徴データは,随時追加,訂正などができるようになっている。編集にはユーティリティを用いる。

5.問い合わせ先

東京書籍株式会社マルチメディア事業部 営業 03-5390-7577
インターネット URL http://www.tokyo-shoseki.co.jp/


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