Quick Englishジュニアシリーズ(全3巻)

コムテック

1 必要機器等の条件

Windows95版
Windows95●i486TM DX2-66MHZ以上のCPU(Pentium 75MHZ以上推奨)●8MB以上のメモリ(12MB以上推奨)●2MB以上の空容量があるハードディスク●倍速以上のCD-ROMドライブ(4倍速以上推奨)
Windows95使用時に解像度が640×480で256色以上表示可能なビデオボード●Windows95上で動作可能なサウンドボード●マウス●マイク
Macintosh版
Macintosh LC520以上(68040 33MHZ以上推奨)●倍速以上のCD-ROMドライブ(4倍速以上推奨)●256色以上の表示が可能なビデオボード●13インチ以上のカラーモニタ●2.5MB以上の空メモリ(仮想メモリは使用できません)●漢字Talk7.1以上(System7.1+JLKを含む)●マイク●Quick Time V2.0以上(付属)

2 ソフト開発のねらい

 英会話の修得には大別すると(1)知識としての英語,(2)体で覚える英語の二つが必要です。の知識としての英語は,単語の意味,文法,文化や習慣などで書物から修得できる類のものです。体で覚える英語は,発音やイントネーション,表現方法や無意識のうちに反応する言葉などで体験で身についたものや思い出さなくても自然に出てくるものです。何度も使っているうちに(1)が(2)に移っていくものもたくさんあります。英語に対して外国人である私たちにとって,文法や文章の語順などは最初は(1)の知識としての英語ですが,何度も繰り返しているうちに自然に語順が出来てしまい(2)に移っていきます。(2)の英語を増やす事が英会話を現実のものにする近道です。Quick Englishシリーズはまさにこの(2)の体で覚える英語を修得するために開発されました。
 さて,(2)の英語を修得するためには,子どもが小さいときに母親と言葉を一つ一つオウム返しで繰り返して覚えていくプロセスを学習者も行わなければなりません。学習者は,本来自分で何十回何百回と繰り返して身につける必要があります。人によって繰り返しの回数は違うかもしれませんが,これらのプロセスが誰にとってもどうしても必要なプロセスであることには違いありません。しかし,もしこの作業を先生にすべてお願いしたら,一つの言葉や文を覚えるために先生は何十回と繰り返さなければなりません。現状では授業でそこまで時間を割くことは難しいと言えます。ところが,これら一番苦労する部分がQuick Englishシリーズでは非常に簡単な操作で行えるのです。もちろん(1)の知識としての英語についても十分にサポートしています。

3 本ソフトの特徴

 Quick Englishジュニアシリーズでは,ある典型的なアメリカ人家庭をモチーフに家族の食事風景や親子の会話,兄妹がそれぞれ通う学校で起きた出来事や友達との会話,兄が彼女を誘って映画に行くというような,身近な日常生活のシーンが収録されています。
 ジュニア1では主に転校初日の模様をベースに,道案内や紹介,ホームルームの風景などを取り入れています。ジュニア2では日常生活に焦点をあてて,電話をかけたり宿題やテストについての話題などが盛り込まれています。そして,ジュニア3ではクラブ活動の練習や,遊びの計画,アルバイト探しなどウィークエンドの活動がテーマになっています。各シチュエーションにはテキストだけでなく臨場感溢れる動画が用意されていて,会話の理解を助けます。
 基本学習は,「映像」「発音」「文化」「語彙」「文法」「翻訳」の六つの機能を使って行います。例えば「映像」機能では動画の全文再生はもちろんのこと,センテンス単位での再生や,スロー再生,録音などが行えます。また,「発音」機能では音声記号ごとの発音の確認ができ,「文化」機能では電話のマナーやデートに関することから銃規制に関するものまで,各項目に文化的背景をまじえた解説が用意されています。
 復習には気軽に楽しみながら取り組める「ゲーム」形式のものから,分野別にキメ細かくチェックが行える「練習問題」,そして,本番の試験さながらの「テスト」が用意されています。また,内容的には文法や語彙力をチェックするものからヒヤリング力を試したり,登場人物になりきって会話をロールプレイするものまで多種用意。様々な角度からセルフチェックが行えます。
 Quick Englishシリーズではマルチメディアならではの多彩な機能で,各自の進度,興味,関心に合わせた英会話学習が効率よく行えます。

4 利用アドバイス

 Quick Englishシリーズで是非ご活用いただきたいのが「苦手段階別学習」と「分岐ストーリー」の二つの機能です。「苦手段階別学習」機能では練習問題に取り組むと,各問題の解答履歴が正解率別に4段階(A〜D)に分かれて保存されるようになっていて,正解率の低いDランクの問題を中心に復習することで,苦手な問題を集中的に学習することができます。Dランクの問題に再度チャレンジして正解するとCランク,Bランクへと上がっていきます。すべての問題がAランクになるまで繰り返し挑戦することにより理解度を上げていく機能です。あらかじめ生徒各自の成績を保存するフォルダを用意しておくことにより,それぞれの学習の進度,苦手分野,達成度などを把握することができます。
 また,「分岐ストーリー」機能を使うと,シチュエーションの展開や難易度を数パターンに変化させることができます。同じシチュエーションでも展開の仕方により,その後の対応の仕方や会話表現が変化してきます。例えば,既習事項を確認する時や基本の会話をマスターし,応用表現の学習をする際に最適な機能です。

5 問い合わせ先

〒100-0004 東京都千代田区大手町 1-5-1 E-mail:qe-info@ct-net.co.jp
大手町ファーストスクエアビル イーストタワー15階 TEL: 0120(77)5609
FAX: 03(5221)2112


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