歴史新聞記者 戦国時代
株式会社 創育
1.必要機器等の条件
- Windows95が動作する環境
- ・CPU:Pentium以上推奨(i486DX2以上必須)
- ・必要メモリ:16MB以上
2.開発のねらい
- 社会科学習で大切な,知識を暗記するだけではなく,課題を見つけ,考えたり調べたりしながら得た知識を自分でまとめるという学習を支援します。自分が関心を持ったテーマを見いだし,意欲的に探究していけるため積極的な学習態度が身につき,さらに新聞やレポートにまとめる作業を通じて表現する力を養います。
- 子どもたち自らが「記者」となり,人物インタビューや現場の取材をおこない,戦国時代を疑似体験します。音声・写真・動画をふんだんに使ったマルチメディアの特質を活かした展開により興味を持って工夫しながら作業ができます。
- 取材活動で得た情報をもとに「新聞づくり」「マルチメディア・プレゼンテーション」がおこなえます。試行錯誤し,自分のことばで表現することでより深い理解を得られるとともにまとめる力・発表する力も身につきます。
- ビジュアルな歴史資料集としてはもちろん,主体的に利用できる学習ツールとして幅広く活躍します。
3.本ソフトの特長
- 1)取 材…「人物」または主な「できごと」から選択。
- 人物:織田信長/豊臣秀吉/徳川家康
- できごと:
- 桶狭間の戦い/鉄砲の伝来/長篠の戦い/比叡山/一向宗制圧/室町幕府滅亡/安土城築城/城下町作り/ヨーロッパ文化/キリスト教保護/本能寺の変/大坂城築城/関白太政大臣/検地の実施/刀狩の実施/キリスト教禁止/朝鮮出兵/関ヶ原の戦い/江戸幕府開く/豊臣氏滅亡
- ビジュアル映像,音声,人物インタビュー等による情報取得。メモ機能。
- 2)新聞づくり…「新聞編集」「マルチメディア・レポート」の2パターン。
- メモした情報を呼び出して加工・編集。
- 音声やムービーを貼りつけ可能なマルチメディア・レポートは,プレゼンテーションによる発表を支援。
4.利用アドバイス
- 歴史の学習のまとめとして「新聞」を作成することをメインに扱っています。そのため、社会科においての「調べ学習」に必要な資料集としての要素を「取材活動」と位置づけ、映像資料の「現場中継」、おもな人物への「インタビュー」を疑似体験しながら楽しく情報収集ができるようにしました。当時のようすを再現シーンで見たり、当時の人びとの言葉で聞くことによって、児童・生徒自身がタイムスリップしてその時代の中に身を置き、歴史の流れを体感しているような雰囲気の中で知識を得ることができます。さらに、資料は単なるデータベースではなく、児童・生徒の興味のおもむくままに関連事項を調べていくことができますので、学習意欲を持続させる役割も持ち合わせています。また、取材活動の過程で必要な情報があれば、各自の「取材メモ」としてためておくことができますので、新聞をつくるときに改めて検索しなおすという手間が省けます。
- 児童・生徒がそれぞれ「取材活動」を通して調べたことがらや得た知識は、本ソフトを利用してさらに新聞の形態にまとめます。「新聞作り」は児童・生徒の主体的な「まとめ学習」を実践する方法として、これまでも学校で取り扱われている題材ですが、本ソフトを使うことによって、写真やイラストを取り込んだより早く、よりきれいな新聞を仕上げることができるようになります。そのため、児童・生徒は工夫を重ねてよりよい新聞を作ろうと努力しますので、できあがったときの達成感は今まで以上のものになり、それが歴史の授業、ひいては社会科の授業の「まとめ学習」に対する取り組みやすさを実感させることに役立ちます。表現形態は紙面上に表す新聞のほか、本ソフト中に収録されている音声や動画を利用した「マルチメディア・レポート」も作成できますので、新しい表現活動も可能になります。できあがった新聞を見せ合い、互いに評価し合うこともできるでしょう。
- このように、本ソフトにおいては、今までの「見て楽しむ」ソフトより一歩進んだ情報の取捨選択・加工表現も可能となるため、歴史の学習に必要な「自ら調べ、まとめる」という活動がひと通りできるようになっています。表現媒体が紙だけでなく多様になるため、今まで以上に活発な学習活動が展開されると考えています。
5.問い合わせ先
- 株式会社 創育
- 〒152-8511
- 東京都目黒区鷹番2−14−2
- TEL03-3793-8668
平成9年度市販ソフト実践事例集III