あなたも遊具がつくれます!!
秋田市立川尻小学校
遊具の製作にはそれなりの構造力学的な知見,製作に関するノウ・ハウや技能,予算等が必要になってくる。しかし,インターネット環境の普及に伴って,遊具を含めた「ものづくり」に必要な知見やデータの取得,専門分野の人たちとの情報交換や交流による技術的情報やノウ・ハウの取得等が可能になってきた。
今回,このような背景を踏まえながら,遊具模型及び遊具の製作を通して,「自分たちでも遊具づくりに参加できるんだ!!」「ぼくたちでも遊具が作れるんだ!!」という効力感を味わわせ「ものづくり」に対する興味・関心を高めるため,インターネット環境を活用した遊具や遊具模型の製作に取り組むことにした。また,これにより,力学的な知見やノウ・ハウ,技能を体系的に培うカリキュラムの在り方,即ち,「ものづくり」を大事にした教科や「総合的な学習の時間」のカリキュラムの在り方も明確になると考えた。
この活動野中,児童は,インターネット環境を活用して遊具の製作に必要な情報(知識,データ等)を取得したり,情報交換したりしながら遊具模型や遊具を製作でき,遊具模型や遊具の製作を通して実際の遊具の構造や活用の在り方についての興味・関心を高めたり,見方・考え方を広げたりすることが出来る。
また,教師も,環境を生かした遊具の作り方や活用法等をインターネット環境を活用して公開・交換することで,原体験をより豊かにしていくための「遊具づくり」の在り方を追究していくことが出来,
遊具の安全性確保のため,部材の強度や組み立て方,施工の仕方などが問題になってくることを知り,遊具製作に必要な知識やデータを取得したり,製作過程において必要な情報を交換することが出来る。
今回の取り組みでは,休み時間はもちろん,生活科,特別活動,総合的学習の時間 等で活用できる遊具の作り方を,求めに応じて提供できるようにする。即ち,活動の目的や活動形態に即した設計の仕方(強度計算,部材の選定,寸法の決定 等々),施工の仕方(組立法,基礎の作り方等),日常的及び長期的な保守点検の仕方 等々に関する情報を提供できるようにする。
どんな部材をどう組み合わせ,どう設置していったらよいのか?構造力学や施工法に関する知見のない子供でも,インターネット環境を活用して必要な情報を取得しながら遊具模型製作を行うことで,「ぼくたちでも遊具が作れるんだ!!」という実感と自信を獲得することができる。