花室川プロジェクト

茨城県つくば市立桜南小学校

 

 総合的な学習の時間における,情報教育を根本にすえた環境教育の推進。学区内を流れる花室川について,環境調査を行う。調査結果や,児童の意見・考察などをふくめた学習に関するまとめは学習用統合アプリケーションソフト「スタディノート」を用いて,コンピュータ上にノート形式でまとめ保存していく。 作成されたデータをもとに,花室川流域の近隣の学校と相互に情報交換し,互いに参考としながら学習を進める。

 調査後の学習成果を「学習データベース」としてインターネット上で公開する。 他校との情報交換に当たっては,インターネットを中心とした交流を行い,特に「スタディノート」を活用した「メールを用いた個人的な意見交換」,「電子掲示板機能を用いた広範囲な情報収集」を積極的に活動中に取り入れ,学習の深まりをはかる。また,適宜,インターネットを利用したテレビ会議を取り入れ,児童間の交流・親睦も図る。

 スタディノートは,インターネットと校内ネットワークを連携して学習できるソフトであり,コンピュータ上にまとめることができる「ノート」(文字や図,写真等で構成できる)であり,電子メール,電子掲示板,データベースの機能を使うことで学習活動中で幅広く活用できる。そこで,コンピュータネットワークを活用して,情報交換をしたりテレビ会議による直接意見交換を行ったりすることで,広がり・深まりのある,地域で取り組む環境学習を行おうと考えた。

 学習導入段階で,学年全体で花室川に行き,川の汚れだけでなく,動植物の様子や川の周囲の様子,人の生活との関わりなどを調査し,その中から個人で調べたいテーマを決める。 互いの発表を聞くことで,これまでとは違った課題を持ったり,もっと詳しく調べてみようと考る児童がも多く,そこで今度は生活排水,魚,微生物,植物,土といったキーワードをもとにしたテーマごとのグループをつくった。