PTAとの連携による情報教育

野田市立七光台小学校 

 

 野田市の小学校におけるコンピュ−タ−教育は,日立B16を利用したMS−DOSパソコンによるもので,情報教育を行う環境としては十分なものとはいえなかった。

 平成104月においてもインタ−ネットを利用したことのある職員は数人しかおらず,自宅にウインドウズパソコンを所有する職員も数人であった。そこで,PTAの協力を得てウインドウズパソコンの導入とインタ−ネットに対応する通信環境の整備を進めることを計画した。

コンピュ−タ−ル−ムへのウインドウズパソコンの導入。

コンピュ−タ−ル−ムのパソコンのインタ−ネットへの接続。

 最終的な目的は,授業での情報収集,メ−ルによる他校との交流やホ−ムペ−ジ開設による情報発信である。そのための環境をPTAと連携していかに整備していくか,本校の経験を広く公開することにより他校の参考に少しでもなれば幸いである。

 平成10年2月に,6年生の社会科の授業で我が国と関係の深い国々の学習をしていた時のことである。大使館に資料を送ってほしいと電話すると,ホ−ム−ペ−ジを見てほしいといわれることがあった。2年前の6年生で同じ授業をやった時には,すべて郵送で資料をいただけたのに,学校にはインタ−ネットはおろかウインドウズパソコンすら1台もない。担任をしていた私は,小学校の情報教育環境の立ち遅れを痛感し,環境の整備の必要にせまられることになった。

 千葉県情報教育センタ−で,インタ−ネットの教育利用に関する参加校の募集があり,さっそく応募し,8月5日にIDとパスワ−ドをいただいてきた。

 10月5日に5年生が校外学習で日産自動車の栃木工場と,益子町の焼き物を見学することになり,日産自動車と益子町の青年会議所のホ−ム−ペ−ジから5年生でもわかる内容のものをプリントアウトして授業に活用する。5年の担任が,夏にパソコンを買ってインタ−ネットを始めた先生だったので,積極的に取り組んでもらえた。

 コンピュ−タ−ル−ムに設置したウインドウズパソコンは,とりあえずパソコンクラブでペイントとゲ−ムに利用していたが,ワ−プロソフトの研修にPTAの広報部会で使ってもらえることになり,6月に一太郎8の研修を行った。

 その後,親の協力をいただきLAN配線をひき職員室,コンピュータルーム,5年・6年の教室で,インターネットが利用できるようになった。