学習空間を広げるためのネットワーク活用法

品川区立上神明小学校

 

 本校ではこれまで,児童の学習空間を広げるため情報教育を取り入れ,校内LANの整備・拡充,校内ホームページの開設など,ネットワークの活用法についての研究実践に取り組んできた。児童がもっている「見たいときに見たい」,「だれのでも見たい」,「どこでも見たい」という要求に応えるために,校内ホームページを学習の様子や成果を発表する場とし,お互いの作品を見合い,伝言板などを利用して意見や感想を交換するなど様々な情報の交換や交流を通して,学級の壁,学年の壁,時間の壁を越えてきた。また,電子メール講習会を実施し,全職員,全クラスにメールアドレスを発行し活用をはじめてきた。

 そこで今回,これまで蓄積してきた内容の一部を「学校ホームページ」としてインターネット上に公開することで,学校や地域,国などの壁をも越え,より学習空間の広がりを持たせようと考えた。職員間の共通理解を深め,著作権やネットワーク活用の有用性を確かめるために全職員を対象に研修会を企画し実施した。

 学校ホームページを作成し発行する目的は,学校を紹介したり,地域や保護者の方へ情報を提供したりすることで,学校をより理解していただき,児童の学習活動をはじめ教育活動全般に生かしていくことと考える。

 そこで今回の研修では,学校ホームページがもつ機能や内容を確認し,本校のホームページ開設に当たって,コンテンツの内容や意義についての共通理解を図っていきたいと考えた。

 学校ホームページがもつ機能として「広報としての機能」,「学校間交流,地域・保護者との連携を推進する機能」,「学習活動を活性化させる機能」などがあげられる。それぞれの機能を生かすため考えられる具体的な内容についてならべてみた。

 本校ではこれまで4年間にわたり,校内LANの構築,整備,校内ホームページの発行,インターネットの導入,プロキシによる全パソコンへでのインターネット利用,クラスメールアドレスの発行,職員用メールアドレスの発行などに取り組んできた。