学校自慢・街自慢

渋谷区立中幡小学校

 

 国際化・情報化社会が進む現代社会は,以前に比べて世界同時に文化を共有しやすい環境が広がっている。メールやインターネットを通して離れている人と簡単に意志を伝え合える。こうした社会状況を考えたとき,これからの未来を生きる子ども達に,コンピュータを使えるようになる技能や知識の習得をさせることは必要不可欠であると思われる。

 作文や社会の新聞作りの指導をしていて,子どもの持っている知識や感性という才能がうまく表現できずにいるということがある。せっかく児童がいい感性や知識を持っていてもそれが生かしきれないということがある。

 コンピュータを取り入れることで,文章の構成力,表現力が身につき,表現しようとする意欲の減退もなくなるではないかと考えた。コンピュータを使った学習指導の工夫のあり方を探り,児童の表現することへの意欲を高め,自分たちの学校自慢というタイトルでホームページを作成したり,インターネットを使った学校間交流をしたりすることで,主体的な情報発信者に育てたいと考えている。

 次の段階として,サンプル画像を教師が提供してコピーとペーストの技能を身につけさせて,いろいろな表現方法があることを感じ取らせたいようと考えた。写真を取り込むことで新しい表現方法を学ぶ楽しさを感じ取らせたいと思った。

 コンピュータを表現する道具のひとつとして使い,コンピュータに親しむことで,児童が発展的に調べ学習の情報収集を行い,さらに情報発信しようというレベルまでに発展させていきたい。 コンピュータを使う学習を通して,情報化社会への対応と自ら学ぶ生きる力に通じる学習の可能性を探ることを目的とし,表現力・構成力を高め,情報収集力・発信力を身につけるコンピュータ学習という意図を持ってテーマを設定し,単元を構成した。

 表現力・情報収集能力を養い,情報発信への意欲を高める。

 国語…俳句作り,図工…着てみたい衣服のデザイン,社会…新聞作り,

 学級活動…自己紹介・学校紹介

 表現方法の幅を広げたり,児童の表現意欲を喚起したり,学習に関する情報を検索したりしたことからも,コンピュータは学習活動の支援の道具として大いに活用できた。

 近い将来,学校のホームページをアップロードするという前提で子ども達の作品づくりに励んできたが,教師側の技術的な未熟さのため,質の高い授業とならなかったことは大きな反省材料である。この反省を生かして次年度はさらに質の高い授業を作っていかねばならないと思った。

 これからのコンピュータを使った学習は,教師も技術に長け,知識を付けてコンピュータを道具として使うことの便利さを理解するとともに,子ども達に伝達手段,情報検索,収集など,読む人情報の受け手を意識した情報発信のあり方・情報の質も吟味するような学習展開にしていく必要性を感じる。