広げよう友だちの輪!

東京都北区立赤羽台西小学校

 

 インターネットによる情報活用能力を育成するためには,活用の場面を多く設定し,重ねて利用することが大切である。そこで,子供たちが興味をもち,継続的にインターネットを利用するために,大分大学教育福祉科学部付属小学校(以下付属小学校)6年生と本校の6年生が電子メールやホームページを使用して交流を図ることにした。

 電子メールやホームページを通して交流する中で,他者を認めたり他者の気持ちを考えたり,豊かな人間性と情報モラルを養うことにもつながると考えた。

 なお,付属小と交流ができるようになったのは,平成11年3月に相手校の先生が本校に学校視察で見えたことがきっかけである。

 電子メールを中心とした交流を日常的に行うことで,画面の向こうの遠く離れた地にいる「人とのかかわり」を意識できると考えた。また,「もっと詳しく伝えたい」「よりわかりやすく伝えたい」という意欲が高まるように支援し,画像の取り込みやホームページ作成などの主体的な情報発信につなげる。

 文部省より,情報教育の目標として情報活用の実践力, 情報の科学的な理解, 情報社会に参画する態度の3点が示されている。この中の,情報活用の実践力の育成を本単元での学習活動で目指すことにした。情報活用の実践力とは,課題や目的に応じて情報手段を適切に活用することを含めて,必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造し,受け手の状況などを踏まえて発信・伝達できる能力と提案されている。

 他校との交流を行う場合,一番問題になるのは相手校を見つけることである。ホームページを公開している学校に依頼のメールを送るのもいいだろうが,特色がある地域の学校(北海道,東北,九州,沖縄,山間部,超都心など)には依頼のメールが数多く届くことから,断られることが多いと聞く。

 本校にはメールサーバがあるので自由にメールアドレスを発行できるが,必要な時に必要な分だけを発行している。現在は,全教職員,各学級,インターネット・クラブがメールアドレスをもっている。