地域で学んだことを発信しよう

文京区立千駄木小学校 

 

 社会科の歴史学習では,知識注入型の受け身的な学習するのではなく進んで課題を持ち調べていく,問題解決的な学習の展開を大切に考えてきた。そのために,追求活動の中では,より多くの資料を収集しやすくすために参考書以外にインターネットを進んで活用させてきている。また,子どもたちの興味や関心をもたせるため,学年全体で実際に区内にある文化遺跡や史跡を訪ねる学習も行った。遺跡・史跡をデジタルカメラやビデオカメラで撮影してきたものを使って新聞やパンフレットの形でまとめている また,学校外の人々に発信するために学校のホームページにまとめたものを載せている。これは,ここ数年に渡って蓄積をしながら,良いものを作ろうと繰り返し活動している。まとめを発信することによって子どもたちの意欲や関心はさらに向上している。

 学校がある文京区は,古代の遺跡と江戸時代以降の歴史的な建造物が多いことで知られている。しかし,そのことを知らない子どもたちも多い。そこで,地域や文京区内の歴史を探ることによって,改めて地域の良さを振り返ることができると考え本学習活動を設定した。

 実際に地域にある自分の興味がある史跡や遺跡を調べに行く(歴史探検をする)ことで,子どもの歴史に対する関心を高めたいと考えた。調べる時やまとめる時にコンピュータを活用することで,より意欲的に学習ができるように考えた。

・身近な地域にある遺跡や史跡を見学する中で,今まで近くにいながら気がつかなかった地域や文京区内の歴史的な価値に驚き,良さを再確認すること。

・自分の課題に沿って計画を立て,実際に見てきたことをもとに,コンピュータを使ってまとめインターネットで情報を発信すること。このような学習を通して,住んでいる地域の良さに気づき,主体的に活動できる子どもを育てたい。

 自分の課題について調べていく中で,さらに調べてみたいことや分からなかったことなどについて,インターネットにある関連のホームページを利用できる。パソコンル−ムにあるコンピュータは,朝から下校時まで電源をつけてあるのでいつでも利用できるようになっている。またインターネットは,電話回線ではなく,有線放送のケーブルを利用したものなので,利用料金を気にすることなく子どもが好きなだけ利用できる。