学校ホームページを中心とした交流

横浜市立飯田北小学校 

 

 本校は児童数200数名の小規模校であるが,中国,ベトナム,カンボジア,ラオス,ペルー,日本という6ヶ国の子ども達が在籍しているという特色ある学校である。また,コンピュータの設置台数でも比較的恵まれた環境にあると言える。こういった環境の中で,「人との関わり合い」ということに視点を置いて2年間校内研究を進めてきた。そして,昨年11月には独立開校20周年記念としてサーバ機を立ち上げ,学校のホームページを開設した。今年度は,校内や地域の人との関わり合いだけでなく,ホームページの作成とその活用を通して,さらに子ども達の世界を広げていきたいと考えている。

 クラスページ作成については,できるだけ児童に作らせたいと考えた。高学年の児童は自分たちで作成することができたが,低学年には難しいところもあったので,低学年の活用には高学年の児童がサポートに入った。3年生は,作成時に,12年生は完成したクラスページを見る時にサポートしてもらった。このような活動を取り入れることで,高学年の児童には低学年の児童に自分のできることをしてあげる喜びを持ち,高学年としての自覚を育てていきたいと考えた。

 前述の通り,本校には外国籍児童が多いという特色がある。また,そのほかにも,地域の方から借りている畑で,毎年サツマイモ作りにも取り組み,それを「いもふかし」や「収穫祭」といったさまざまな活動に活かしている。そこで,学校ホームページのリンク集にも教科の学習で役立つページだけでなく,国際(アジア・南米諸国)やサツマイモ(栽培方法や料理レシピ)についてのページなど,学校の特色を活かしたリンク集を作成した。

 学習の中でのインターネット活用は,主に検索が中心である。高学年以上は各教科の学習の中で必要に応じてインターネットでの資料検索を行った。検索については学校リンク集を活用することが多かったが,場合によっては既存のリンク集も活用していた。学習場面での検索は,大きく2つに分けられそのひとつは「学習内容の検索」もうひとつは「事前学習としての検索」である。この二つの活用事例は以下に挙げる通りである。

  社会科見学や体験学習に行く前に,自分たちが行く場所はどういうところなのか調べたり,グループの自由行動の計画を立てたりするために検索をした。

 国際教室の児童が,茨城県の結城市立結城小学校の青空教室(国際教室)にメールを書いた。国際教室の児童にとってはメールを書くこと自体が日本語の学習になる。また,自分たちと同じ外国籍の児童との交流を通して,自分の国のことや日本の国のことなどいろいろな面で情報交換ができればと考えている。

 クラスページを作ることで,教師も児童も学校ホームページに対しての意識が変わる。