「まち」のホームページに音楽を

横浜市立本町小学校 

 

 3年の社会科の学習「まち探検」との関連で,音楽科の学習で,調べたお店や商店街のコマーシャルソングをつくった。3年生はこれまでの学習の成果をホームページの形でまとめて,インターネットで発信する活動を行ってきているが,その中にこのコマーシャルソングも音声データとしてのせることにした。ホームページにのせることで,調査活動でお世話になったお店の人や商店街の人たちに,作ったコマーシャルソングを聴いてもらい,地域の方たちとのふれあいを深めたいと考えたからである。

 ホームページに,自分たちがつくって実際に演奏したコマーシャルソングを録音してWAVファイルでのせたいと考えたが,ホームページを開く際に重くなってしまうということがわかったので,楽譜ファイルをMIDIファイルに変換してホームページ上に貼り付けるようにした。

 この学習活動は本校の特色ある教育活動であるマルチメディアプロジェクト学習の中に位置づけられており,まちたんけんに出かけようパート3の「商店街やはたらく人を調べてコマーシャルをつくろう。」というプロジェクトの中の活動の一つとして行った。まちの図鑑をつくろうという主題で各教科の関連を図ったものである。

 子ども達は,学習の成果をホームページにまとめようという意識を常日頃もって活動してきており,またコンピュータの活用についても慣れているので,新しいソフトを使うことに対して特に抵抗もなく取り組んでいた。まだ,音楽ソフトが使えるコンピュータが数少ないので,全員が音楽ソフトを自由に使える状況ではないが,音楽の学習の中でコンピュータを使って活動することの便利さを感じ取ったようである。

 また,活動ごとに更新しているホームページを見て,地域の方やお店の方がメールをくださるなど交流が広がってきており,子ども達は実感として感じ取ったようである。

 まち探検の活動はこれからも続いていくが,取材にいった先のお店の方から「みましたよ。」という言葉をきいて,さらにこの活動に対して意欲的に取り組むようになってきている。3年生としては大変豊かな活動になったと思う。