人と人をつなぐメディアの使い手をめざして

横浜市立野庭小学校  

 

 第6学年も2学級であり,1学級の人数も20名と21名という学級編制のため,友だちとの関わりが入学時より少ない。平成10年1月にインターネットが接続され,学習での利用場面を考えて重点研究として取り組んできた。5年生の時は,社会科で伝統工業について自分の課題追求の過程でインターネットを活用して検索したり,国語で環境問題について調べたりと,利用の大半は,自分の課題について検索して,資料をだし,必要な部分を印刷し,抜き書きしてレポートをまとめるというものだった。

 今までは,インターネットの利用に関しては,自分の課題を検索することで使うといういわゆる調べ学習の図書と同じような利用方法であった。ここでは,電子メールという方法を知ることにより,コンピュータでも手紙を書けることを知り,電話やファックスや郵便や宅配便の他にも電子メールという方法があることを知り,これからの有効な通信方法として,活用できることを知らせておきたい。

 そこで,アメリカで生活していたYさんに授業の協力者として参加していただき,アメリカの公立小学校との今後の交流のお手伝いを依頼することで,これからのやりとりに興味関心を抱かせるとともに意欲を持続させ,コンピュータを,人と人とを結ぶ道具として有効に活用することで,メディアの上手な使い手になることを認識させたいと考えた。

 相手校のホームページを読むとき,ホームページにはどんなことが書いてあるか,各グループで作った自分たちの学校紹介と比較してどうかを検討しながら見ることができるようにする。

 デジタルカメラで撮影した写真を,そのまま取り込み電子メールに添付する方法がとれることを知る。

  ホームページで電子メールアドレスを確認し,学校紹介文と写真を送る。

 そこで,公立小学校との交流にねらいをしぼり,メールを送ったが返事がなかったため,Yさんの友人で,スカースデール村の小学校に通学している子供のいるSさんを紹介してもらった。現在は,Sさんを通してメール交換をしている。

 今回の実践を通して,インターネットに関連したコンピュータリテラシー(情報検索,情報収集,ワープロ機能の利用)は飛躍的に向上した。また,課題追求学習の結果,自分の身近な疑問を調べる姿勢や,環境について調べ,すみやすい地域環境にするために今,自分たちにできることは何かをとらえることができるようになった。検索ではキーワードの入力ができるようになった。