テレビ会議システム,E・メール,ホームページを複合的に活用した遠隔学習

大潟町立大潟町小学校 

 

 テレビ会議システムを用い,遠隔学習を行う。遠隔学習がより効果的なものとなるように,事前・事後にWebページや電子メールを活用して,情報交流を行う。

 電子メールでは,校内メールサーバを設置し,児童一人一人が情報のやり取りをできるようにする。そして,6年生全員に同じ情報が届くように,6学年児童のメーリングリストサーバも稼動させる。メーリングリストサーバで,同一内容の電子メールを,複数人に配布する。これにより,必要な情報を児童全員にすばやく伝えることができる。情報を提供するために全員を集める必要はなくなる。

 また,写真などの画像情報を提供するために,校内Webサーバ(校内ホームページ)を設置して,電子メールとともに活用する。児童用コンピュータはLANで接続され,すべて校内Webサーバを閲覧できる。校内Webサーバに,学習の結果をまとめたページを作成する。児童はそれを閲覧し,疑問を電子メールで問い合わせることができる。

 このように,メディアを複合的に活用することで,児童の学習への興味関心をより深めるとともに,情報活用の実践力を育成する。

 6年社会科の学習で,縄文時代の学習をする。中でも縄文土器は,形状がユニークで,子供の興味・関心は高い。また,新潟県は縄文土器の中でも独特な形状をした火焔型土器が産出する。地域の歴史的文化財に触れ,土器を制作するなどの活動を通して,体験的に地域を知って欲しいと考える。

 十日町博物館及び県埋蔵文化財センターの学芸員との交流時にテレビ会議システムを活用する。

 テレビ会議システムを使った遠隔学習の前後に,電子メールを活用して質問をやりとりする。子供一人一人がメールアドレスを持ち,各々が質問すると,質問が重複する可能性がある。そこで,校内メーリングリストサーバを設置して,そこに質問メールを出すようにする。質問メールは,6年生全員に配信される。また,相手からの回答メールもメーリングリストサーバ宛てに転送する。これによって質問と回答が全員に分かるようになる。

 電子メールで情報をやりとりした様子を,校内Webサーバ(校内ホームページ)にまとめて,閲覧できるようにする。交流先から送られてきた写真画像や,質問と答えをまとめることで,子供が学習の流れをつかみやすくなる。

 同時に,インターネット上の当校のWebサーバにも,同じ内容の情報を載せておく。交流先の指導者が学習の流れをつかみ,遠隔学習時の指導に役立てることができる。

 遠隔学習を進めるにあたって,事前に学習を行ってくれる相手を探す必要がある。今回の場合,新潟県立生涯学習推進センターの方で,学習先と連絡調整を取っていただいた。実践したいが,相手に困っている場合は,県の教育センターなどに問い合わせるとよい。