インターネットを活用した児童の豊かな表現力を育成する音楽指導

三木市立広野小学校 

 

 今年度,本校はインターネットが利用できる環境が整い,児童は大変興味深くいろいろなホームページを見ている。特に学校のホームページでは,どんな校歌が歌われているのか音入りのページを探す児童が多いことに気づいた。また,難しい漢字の利用等で文字を読むことが苦手な児童は,写真や音の入っているページをよく探して楽しんでいた。また,音楽の学習の中で音楽劇を異学年に発表したり,合奏曲を市内の転校した児童の通う学校にビデオレターとして送ったりするなど,交流することに興味を持ち始めている。このような児童の実態を踏まえて,音楽科としてインターネットを利用し,表現力を高める指導方法を考えた。

 まず,児童が自分の好きな風景の写真を探し,そのイメージに合う音をコンピュータでつくる。そして,写真と文字の入った自作のホームページに教師が音を貼り付けて,学校のホームページとして公開する。それから,他の学校の児童や音楽科の教師に電子メールで感想をもらう。また,同じ市内の学校の児童とテレビ会議でお互いの曲を紹介しあい意見交換をする中で,より工夫した音づくりをしようとする意欲をたかめさせる。

 本単元では,コンピュータの作曲ソフトやインターネットを利用して,イメージに合う曲づくりをすることで,音楽をつくる喜びを味あわせることをねらいとしている。

電子メールによる交流

学校のホームページに児童の作品をのせ,他校の児童や教師から感想を電子メールでもらう。それにお礼の電子メールを送る。また,アドバイスをもらう中で,今後の作曲活動への参考にさせ,より豊かな表現活動を促す。

テレビ会議システムによる交流

他の学校と自分たちのつくった曲をお互いに披露して,感想を出し合う。ホームページでは伝えたりないところを発表したり,リアルタイムで演奏や歌を発表したりする。

 ファイル保存にはつくり直す時に使用するキューブ形式と,ホームページ作成に使用するHTML形式と2種類の保存方法を指導する。