はばたけ和泊小

和泊町立和泊小学校

 

 最近の情報関連機器,特にインターネットやパソコンの普及,発展は,子供たちの学習形態を多様化させ,個に応じた意欲的な学習活動を展開しやすくした。また,今日の情報化社会において,情報関連機器を活用し,情報リテラシーを育成していくことは重要なことである。そこで,学習活動の一つの手段として情報関連機器の活用法を探るとともに,豊富な情報からまとめていく過程での子供同士の磨き合い,高め合いや他地域の子供たちとの交流によって相手やその地のよさに気づくこと,また,それを通して自分や郷土のよさに気づくことなどを重視し,教育活動の充実を図りたい。このような実践を繰り返すことで,自ら課題を持ち,いろいろな方法で調べ,まとめ,発表するという学び方「生きる力」を児童に身につけさせていきたいと考える。

 インターネット上には膨大な情報があり,学校内や地域だけでは得られない情報や最新情報が居ながらにして得られるところが最大のメリットである。しかし,デメリットも多く含んでいるので,他の情報媒体や体験的活動,人同士のふれあい等を考慮した学習過程の工夫が必要である。

 赤ちゃんがお母さんのお腹の中で育つ様子は実際に見ることができない。しかし,子供たちの学習意欲を高め,主体的な調べ学習を進めるため,効果的な情報媒体を探していたところ,図書とビデオとインターネット上のホームページが見つかった。そこで,4人ずつの6グループに分け,調べたい方法で調べる学習計画を立てた。ただし,調べる際は一つの媒体に限るのではなく,複数活用してもよいことにした。

 テレビ会議は,リアルタイムで他地域の子供たちとふれあうことができ,自己紹介や意見交換を通して,その地域の雰囲気を味わうとともに,新しい考え方に出会える貴重な場になる。また,事前に準備する過程で,自分の学校や地域のことを知ったり,発表の仕方を工夫したりなど,相手の立場に立った物の見方を養うことができる。ある単元で何回かのテレビ会議を通した共同学習が効果的だが,現段階では,相手校との打ち合わせや学習進程の問題,そういう学習方法に慣れていない等から実践できない状態である。そこで,交流という形の学級活動を実施し,教児共にテレビ会議の活用に慣れることが大切である。

 平成14年度から実施される「総合的な学習の時間」は,全く新しい領域であり,教師も子供たちもどういう学習になるのか手探りの状態である。しかし,平成12年度からの移行期において実施可能ということで,本校でも「総合的な学習の時間」がどのように展開されるのか,実際の授業を通して模索することになった。