なんでも調査隊

標茶町立阿歴内中学校 

 

 メディアキッズは全国の小学校・中学校・高等学校が参加する学校間交流プロジェクトである。各学校の児童・生徒がいろいろなテーマについて,メディアキッズ上の会議室において,交流を深めつつ情報交換をして,様々な学習に取り組んでいる。単なる交流にとどまらず,学校の枠を越えて共同研究が行われている。たとえば環境学習や地域や方言の学習などバラエティにとんでいる。テーマを絞った研究はある程度参加する学校が限定されている。また,交流が中心の会議室もあり,ゲームやアニメ,音楽などの趣味の交流によって,メール仲間を増やしていくものもある。本企画である「なんでも調査隊」はその中間的な位置にあたり,参加する学校や児童・生徒を限定せず,調査する内容についても「なんでも」よいとしている。これから取り組まれていく総合的な学習において,調べるという要素が,大変重要になっていくと考えられる。この企画の意義は,第1に他者,他校の児童・生徒がどのようなことを調べているのかを交流すること。第2に現在の情報化社会において様々なメディアを利用して調べるという方法などの交流すること。第3に小学生などの低学年層を中学生などの高学年層が援助するということ。第4にあるテーマを調査し追求していく上で,様々な課題や視点が見えてくることによって研究の内容がレベルアップすることである。

 したがって,単なる交流ではなく,自由な研究を進めていく上での入り口の部分で,ここから研究の道筋が見えてきたり,研究が深まり発展していくと考えた。

 したがって,今年度から名称を「なんでも調査隊」と改称し,内容についても児童・生徒が各学校の教科の授業や自由研究,総合的な学習などにおいて,どんなことを調査しているかの発表や,調べていることについての協力依頼,自分が調べてわかったことの報告,共通のテーマに関わっての交流などを中心にスタートした。

 この企画の目的においても記述したが,ある学校のある子供が,何を調べているのか,何がわからなくて困っているのかなどを知り,上級学年の子や,その分野にたけている子が,それに対する援助が行い,研究(調査)が次の段階に進んでいくことを期待した。また,調べる方法についても,単に知っていることを教えるだけではなく,どのように調べるかをアドバイスしていくことも必要だと考えた。またメディアキッズ参加校の子供の多くはコンピュータに触れる機会が多く,インターネットの利用も盛んであると予想される。したがって,ホームページによる調査活動も行われると考えた。

小野妹子・聖徳太子・新撰組・室町時代・坂本龍馬・安土城などの歴史的内容やリサイクルや食中毒・福祉などの社会問題,ガラパゴス諸島やカナダなど地理的な内容,インコやメダカなどの生物に関する事柄などに分類される。