他校と電子メールで楽しく学習

小杉町立小杉中学校 

 

 本校では,インターネット利用が可能になってから,電子メールを教育活動に取り入れ,生徒の表現力の育成に役立てている。

  班別学習を学習の中心に据え,各班の考えを電子メールを使って,自由に意見交換をする。学級間交流,学校間交流をその延長上と捉え,各学級を拠点とするネットワーク化(意見や知識の共有)に努めている。

 選択数学「思考チャレンジ」では,射水郡内の3校で交流校のグループをつくり,共同学習を進める。各班の思考過程をホームページ形式で掲載し,電子メールを使って,意見交換をする。お互いに問題を出し合ったり,大学の教授に答えてもらったりして,より深い学習につなげていく。

 技術・家庭科「電気」の学習では,他校以外に高校や大学,企業へ電子メールを出し,より確かな知識や興味の深化につなげていく。

 そこで,選択数学の時間では,図書室の本で数学の難問奇問について調べ,それに挑戦する。さらに,問題を自作して,少しでも教科書以外の数学にふれる機会を増やし,学習の幅を広げてやりたいと考えた。その情報源としては,図書室の本以外にインターネットを利用したり,情報交換の場として電子メールを利用したりして学習を進めることにした。

 様々な文献やインターネットを利用し,個人または班で調べた難問奇問に挑戦し,学んだことや気付いたことをコンピュータを使ってまとめることができる。また,学習の成果や得た知識を共有するためにホームページや電子メールを利用し,情報交換することができる。電子メールを発信する際は,送信原稿の校正をし,正しいマナーで情報交換することができる。

 ホームページに学習の成果や自作問題をのせ,情報の提供者として自他校の生徒とメールを交換する。

 電気は私たちにとってなくてはならない身近なものであるが,実体がつかめないので実際に学習するとなると抵抗感をもつ生徒が少なくない。そこで,実験や製作を経験して生じた疑問や日常生活の中で思っていた素朴な疑問を,インターネットを利用して解決を図る。他の生徒からの質問には,自分で調べたことを電子メールを利用して答えることで,相互に交流を深め合うことができたり,自分の存在感を味わったりすることができる。インターネットによる調査活動や電子メールによる情報発信や相互交流を通して,物事に対して意欲的に追究したり積極的に交流を行う生徒を育てる。

 電気に関する疑問をインターネットを利用して調べ,お互いに持っている情報を電子メールを利用して相互に補完し合う。このような活動を通して「課題意識→調査活動→まとめ→情報発信」の情報活用能力を育てる。