ローカルネットワークを活用して自然のふしぎを見つめる目を培う

山口大学教育学部附属光中学校

 

 理科の学習において,生徒に先人のすばらしい知識や知恵にふれさせながら,自然のしくみやそれらの形成過程に興味関心をもたせたい。そうすることで,生徒は自然に対しての自分なりの考え方をもち,それらを表現することで自分と自然との距離を推し量る。

 この授業では,生徒に自分の自然に対する考え方の裏付けをさせるために,コンピュータやネットワークを活用する方途を弾力的に行わせた。それは,授業時間内だけではなくそれ以外の時間にホームページを中心に情報検索が可能な時間と場所を提供することと,授業中の実際の意見交流だけではなく,学級・学年間,あるいは他の学校間での生徒達の考え方をかかわりあわせ,学ばせるために次のような3つの電子会議室の設定する。

学校内ネットワーク 【私たちの学校】,「理科の部屋」の掲示板「進化の過程追究」

山口県内のネットワーク 【山口マップ】ので掲示板「カブトガニの部屋」

グローバルなネットワーク【メディアキッズ】の「自然ふしぎずかん」

 このような学習で,生徒たちは,ホームページを閲覧して自分達のテーマに関することを検索する。そして,自分の課題と照らし合わせ,整理し直し,それを学校内の掲示板上に課題解決に必要な情報として書き込む。

 それによって互いの情報を共有しあうと共に,自分なりの考えを交流し合うのである。以上の考えを元に,次のような授業実践を行った。

 この学習では,次のような学習場面でコンピュータネットワークやオフラインネットワークを活用した。

・自分たちのテーマに関連する調べ活動

課題の設定や書籍やインターネットのホームページから,自分たちのテーマにあった情報をコンピュータ室やホームルームのコンピュータから,インターネットのホームページを検索する。

・オフライン活動での情報収集

上記のように実際に,ネットワークで交流しているうちに,実際の生態に関するカブトガニをもっと知りたいという意欲が湧いてきて,交流相手である秋穂中学校の科学部との実際にあって,話をきくという活動を行った。

・自然ふしぎ図鑑に登録する

学習の過程で自分たちの考えファーストクラスネットワーク上の会議室「自然ふしぎ図鑑」に,こだわり進化論ファイルとしてコンピュータを使って作成し,互いに意見の交流するきっかけをつくる。