Let's Enjoy Network

山梨県立谷村工業高等学校 

 

 本県では平成10年度に全県立学校が教育センター由でインターネットに接続された。そのとき,本校は教育センターに専用線接続となり,周辺地区学校へのアクセスポイントとなった。本校周辺の県立学校は最低1台のパソコンがダイアルアップルータ経由でつながっており,これらの学校にはHUBLANケーブル,パソコンを追加すれば構内(校内)ネットワークを構築できる素地がある。

 パソコンに UNIXを組込みさまざまなサーバ機能を設定して,OSやコンピュータネットワークについて学ぶ。

 OSの歴史について学んだあと,組み立てパソコンを組み立て,Windows95をインストールして学校のLANへ接続した。その後数台のパソコンを使ってWindowsNTLinuxFreeBSD等のインストールと設定を行った。また,各種サーバの設定を実験した。WWWサーバ,DHCサーバ,ファイルサーバなどの実験はうまく行った。またWWWサーバ上でCGIを動かすこともできた。しかし,Turbo Linux 4.2ではプリンタを動かすことに失敗し,プリンタサーバの実験ができなかった。またファイルサーバの実験はTurbo Linuxではうまくいったが,FreeBSDでは失敗した。Turbo Linux4.2FreeBSDともにLANボードの2枚ざしとそれぞれのセグメントへの通信はできたが,ルータとしての実験にはまだ成功していないなど,まだまだ項目は多く残っている。

 もし,CD-ROMを入れて再起動したときにCD-ROMから直接インストローラが立ち上がる設定にできなければ,Windows98上でインストールディスクを作成する必要がある。2枚のフォーマット済みのフロッピーディスクを用意し,LinuxインストールCD-ROMDosutilsディレクトリにあるMkboot.batを実行して,「インストールディスク」を,Mkehw.batを実行して「追加モジュールディスク」を作成する。

 TurboLinux4.2をフルインストールするには2GB程度の空き容量を必要とする。機能を限定して使うなら200MB以上ぐらいからできる。今回使うパソコンのハードディスク容量は8GBで,前半4GBにはWindows98がインストールしてあり,後半4BGLinuxを入れることにする。もし,現在Windows98の入ったパーティションの空いた部分にLinuxを入れたいときは,LinuxインストールCD-ROMDosutilsディレクトリにあるFips.exeをハードディスクにコピーしてWindows98でデフラグを実行し,空き容量を確認する。その後Fips.exeを実行して新しいパーティションを作るべき空きスペースを確保する。

 ブラウザを立ち上げてhttp://localhost/を見てみるとapacheが動いているというページを見ることができる。データを置くべきディレクトリや設定ファイルの場所についての情報もある。TurboLinux4.2の場合ディフォルトでホームページのデータは/home/httpd/htmlというディレクトリに置くことになっている。このあたりはディストリビューションによって異なるので,設定ファイルを読むこと。また,ユーザのホームディレクトリの public_htmlというディレクトリに作成されたページは,http://サーバ名.yamura-th.ed.jp/~ユーザ名/ でアクセスできる。 

 しかし,校内専用ページといえども公共の場であり,情報発信するにあたってはネチケットについてしっかり教え,発信する情報に責任を持たせるべきである。

 教員側にとっても生徒に必要な教材を提供したり,教員間の連絡や,必要な情報の共有などに使うことができる。しかし,生徒には見せたくない情報を扱う場合は,パスワードによる保護やアクセスできる端末の制限などの設定が必要である。生徒用の実験・実習用のサーバとは別にすべきだ。

電子掲示板や多くのフリーで使えるCGIとその設定法がhttp://www.rescue.ne.jp/で紹介されている。