インターネットを利用した高校生とシニアの異世代間交流

滝高等学校

 

 インターネットを利用した高校生とシニアの異世代間交流,略してシニア交流のねらいは次のとおりである。

定年後の第2の人生を考える“シニア”と高校を卒業すると社会へ脱皮する準備を始める“高校生”との交流を行う。その中で,社会的資源を有するシニアと社会的資源は有さないが元気な高校生が交わることで,シニアから高校生には,社会的資源が供給され,高校生からシニアには活力やコンピュータ・ネットワークのリテラシが供給される。高校生の意見の「違う世代の人との交流から自分にはない考え方を知ることができる。」は以上の事を端的に表している。

 電子メールの交換は,滝高等学校メディアコミュニケーション部の高校生と日本福祉大学 生涯学習センターに所属するジャンプシニアの方々にsenior@schoolnet.or.jpというメーリングリスト(ML)をたてた。この場合のサーバは東海スクールネット研究会のものをお借りした。MLでは日常的に,1999年9月〜12月までで160通の意見交換があった。

 平成15年からスタートする教科『情報』・『総合的な学習』の中では,地域との交流,異世代との交流など『社会とメディア』,さらに『自己表現とメディア』という言葉が重要なキーワードとなってくる。その場合に,今回の試みはたいへん重要になってくると思われる。