熊本県高等学校情報交換プラザ

熊本県立小川工業高等学校 

 

 インターネットの有効な機能であるホームページ・電子メール(メーリングリストを含む)・掲示板・インターネット会議システムなどを介して,教科や科目「課題研究」などに関する教師・生徒の様々な疑問点や問題点の解決のため,県内高校間での教職員間・生徒相互の情報交換を図る。

 また,授業・発表会などの中継やセミナーなどを通して,インターネットに関するさまざまな技術の習得を図る。

 教科・科目においては,各学校において各教師指導の元,それぞれのネットワークおよびインターネット環境に応じて問題設定を行い,学習を行う。

 「学校企画」で設定した研修会に参加したメンバーを中心に,県内の高等学校でインターネットにアクセス環境を持つ教師数10名が参加し,情報交換を行っている。

 「平成101112年度文部省指定特殊教育実験学校」の指定を受けている熊本県立松橋養護学校高等部の生徒および先生と本校情報電子科3年生との電子メールによる交流を行った。

 また,インターネットに関する技術向上のため,生徒を会場に引率し,動画配信システムであるRealシステムの実体験をさせ,システムを理解させた。また,他校との交流も行った。

 ホームルーム活動にインターネットを取り入れ,「オンライン討論会」と銘打って,本校情報電子科1年生40名と鹿本高校1年7組の生徒41人が,リアルタイムで共同授業を展開した。授業は全3時間で計画され,朝日新聞「運動会の華,徒競走に"異変"ゲーム感覚取り入れや「廃止」」を題材に,社会の中の競争,本当の平等についての討論を行った。最終日は両校の代表がMicrosoft NetMeetingを使って互いにあいさつを交わすことから始まり,本校教師と鹿本高校教師が共同で授業を展開した。生徒たちは,2時間の事前授業の成果を元に,掲示板に自分の意見を熱心に書き込み,討論を行った。

 ネットワーク環境の違いを解決するため,また技術サポートを行うため,本校職員が先方の学校に出向きネットワーク環境づくりの協力を行った。

 インターネット活用委員会を改組し,情報教育推進委員会に昇格させて校内での研修に力を入れている。

 県内のインターネット環境整備はまだまだこれからであり,多くの学校,特に高等学校において情報交換をしていく場として今後も継続して本企画の推進に取り組んでいく必要性を感じている。

 本校は,文部省から平成101112年度「光ファイバ網による学校ネットワーク活用方法研究開発事業」の研究実践校の指定を受け,新たな取り組みもしていかなければならないが,現在のシステムを活かせる範囲で本企画を継続して発展させていきたいと考えている。