ネットワーク管理者養成講座初級編

沖縄県立沖縄工業高等学校 

沖縄県立森川養護学校 

沖縄県立名護高等学校 

 

 タイトルのとおり、ネットワーク管理者の育成を目的とした講座である。ここ数年多くの学校で、コンピュータ教室内や校内LANなど何らかの形で、コンピュータネットワークが構築され、学校では誰かがネットワークを管理しなければならないという状況が生じている。理想的にいえば、専門知識をもったエンジニアが学校をサポ-トする体制が構築されれば申し分ないのだが、じっさいには、多くの教師がネットワークについて十分な学習をする機会を与えられることもなく、ネットワーク管理の役割を担うという現実がある。今回の講座は、そのような状況をふまえて、教育現場でネットワーク管理のために何が求められているか、実際に講座を運営する中で、必要な知識やノウハウを探ってみたというねらいをもっている。

 県内の多くの学校では、サ-バとしてWindowsNT、クライアントとしてWindows95/98というネットワーク構成が一般的である。講座の中心的課題をWindowsNTのサ-バとしての管理・運用、およびネットワークについての基礎知識の習得におく。

 ネットワークコンピュータのプロパティ(識別情報、LANカード、TCP/IPの設定など)を中心に、コンピュータネットワークについて、入門的な内容を解説。じっさいに受講者がもってきたノートパソコンなどを、HUBを経由して接続し、ファイル共有やプリンタ共有の仕組みについて説明。

 現在名護高校のネットワーク管理者(コンピュータ教室および校内LAN)である玉那覇先生からネットワークにまつわる苦労話を聞く。他の管理者との情報交換、またこれから校内LANなどのネットワークを構築する予定の学校へのアドバイスなどを予定している。

 光およびメタルケーブル作成実習 講師:栗本 直人氏(滝高校教諭)

*本当は森川養護学校と隣接する病院をむすぶ「ネットデイin MORIKAWA」をおこなう予定だったが、時間的に無理ということで翌日に変更になった。

 プロバイダ側からみた子供のインターネット利用状況、子供に特徴的な利用形態など、ある意味ではインターネットの現場からの報告。

 WindowsNTを利用したネットワーク 講師:久場 篤氏(県マルチメディア推進室、親子ネット)

-WindowsNTで使われるドメインと何か

-ユーザ管理・ファイル管理・プリンタ管理の具体的な作業とその必要性

-NTサーバ管理者の心得

 セキュリティについての話はネットワーク管理者必須の内容であったが、肝心のWindows NTネットワーク管理者の参加が少なく、前回と同じく、質問は低調であった。OSにそった話よりも、むしろネットワークを利用する全体に関わる内容のしぼったほうが、現時点では現実的かもしれない。

 何々をテーマにやってくださいだけでは、こちらの意図はなかなか伝わらない。具体的に取り上げて欲しいポイントを箇条書きにしてお願いすべきである。また、そのために何が必要であり何を準備すべきか、全体の流れをイメージしつつ、講師および主催者側それぞれが準備すべき事柄を、できるだけ細部まで詰めておくことが望ましい。