国際リアルタイムセッション

(財)名古屋国際センター 

 

 このイベントを契機として,インターネットを日常的に使うことが企画参加者の中で一般化した。電子メール,Webでの発信については問題なく次回企画に向けほぼ全員が活用できているが,リアルタイム系のソフトについては設定が通信環境により異なり,交流を推進しながらその適切な利用方法の研究が必要となった。

・国際交流等の場面でリアルタイムセッションを盛込み最適な環境設定のあり方を探る。

 韓国KBSとは昨年7月,日本の高校生をソウルに連れて行き,コンピュータ教育開発センター後援企画「アジア高校生インターネット交流」を通して日本側の動きを紹介してもらった。

 今回の実験は日本側からCu-SeeMeを活用し韓国側につなぎ,KBSアナウンサーのインタビューに,インターネットを通して答え,実際の活用をテレビを通して放映し,インターネットの教育利用のホットな情報を韓国の家庭に届けようとするものである。

・実際に韓国KBSアナウンサーが日本側にインタビューし,その結果を韓国側に全国放送を行うため,事前準備においては正確な適正値(受信・送信パケットの値)を得る。

 回答 「2001年にはすべての学校がインターネットにつながれ,2002年からは小中学校で新しい指導要領が始まり,総合学習を初めとしてインターネットの教育利用が考えられている。(右図をカメラから見せながら)接続数は昨年に比べ飛躍的に伸びており,高校レベルでは既に70パーセントを超えている。

 2003年からは教科「情報」が開始され,すべての普通科の学校で実施される。情報の活用,発信,ネットワークへの参画の態度など,コンピュータリテラシーの国民的ボトムアップが企画されている。政府もミレニアムプロジェクトとして2005年までに教室からインターネットに接続する環境を実現することになっている。」

 回答「アジアは距離的にも歴史的にも近い国である。しかしながら十分な情報交換が無い現状である。特に民間レベルでは政治・経済の情報ばかりで,交流に役立つような情報は我々自身が開拓しなくてはならない。今年の夏,生徒30名と共にソウルを訪れたが,行く前不安も持っていた生徒は実際のソウルのすばらしさに大いに感激して帰ってきた。またホームステイの体験によって韓国の人の優しさに触れ,またソウルを訪れたいといっている。韓国も日本もインターネットの教育利用を推進しようとしている,このような企画をもっと増やし交流を続けていきたい。」

 回答「21世紀は国意識がもっと薄れるのではなかろうか,韓国の学校の生徒が私のクラスの生徒に思え,隣の国が隣の学校の様な意識になるのではなかろうか,相手が見えないところで争いが起こってきている。日常的な交流の中でもっと時間の共有,情報の共有をしていきたい。」