学校自慢 まち自慢

東京都大田区立徳持小学校 

 

 社会科の調べ学習において,その活動を進めていく際,自分の必要に合わせ,より有効な手段を考えさせながら学習を進めていった。

 今回,「日本の工業を支える人々」の学習の中で,自動車工業の学習を終えたところ,「自分達の地域にも工場がたくさんあるけど,どんな工場なのか,あらためて調べてみたい」との声があがり,調べてみる事にした。

 地域には工場がたくさんあるため,グループに分かれて調べることにした。そのため,取材後の報告会が必要となった。そこで,他のグループに分かりやすく伝えるために,カメラを活用する必要が出てきた。デジタルスチルカメラは,取材結果の資料まとめや発表の際に有効なため使用した。

 報告会の後,「もっと多くの人々に,調べた事を伝えたい」という事になり,ホームページ(私たちの町の工場MAP)を作ることにした。今回,ホームページ作りは初めてのことなので,自分達が報告会用にまとめた資料をスキャナを活用し,そのままのせることにした。(マップは教師が作った。)

 日本の工業を学習するにあたって,その全体像をとらえる事も大切だが,大工場及び,中小工場が,つながりあって,支えあって日本の工業が成り立っている事を,子ども達にとらえさせたかった。そのため,あらためて自分達に身近な地域の工場から,日本の工業を見つめ直す学習を取り入れた。

 取材の時,デジタルスチルカメラで撮ってきた写真をまとめ資料に載せるため,必要な写真を選び,必要な大きさに加工した。使用したソフトは,(「Picture GearVer3.2」)。デジタルスチルカメラを利用すると,取材の際,とにかく必要と思われるものを撮ってきて,教室に帰ってきてから必要にあわせて即時に編集できるという利点がある。

  自分達が集めた情報から必要な情報を選択し,自分の必要な情報に加工する事は,どんな情報を処理する場面でも,必要な力である。

 また,取り込んだ情報を,ソフト(ホームページビルダー2001)を使って簡単に加工した。今回,ホームページ作りは初めてだったので,資料のまとめ作業に直接パソコンを使わなかったが,次回の調べ活動のまとめの際には,「直接パソコンを使って,資料まとめがしたい」との声が,子どもの方から出てくる事を期待している。