学校ミニ図書館化による情報教育の展開

神奈川県横浜市立本町小学校

 

 本校は,オープンスペースの学校であるがゆえに,「学校のどこにどの本があるのか分からない。」「貸出返却は学年毎に行わないと,管理ができない。」などの問題点がある。また,本校至近にある横浜市中央図書館は,最新の図書検索システムを導入しインターネット検索も公開している。

 そこで,市立図書館の方のブックトークをきっかけに児童が読書に親しむばかりでなく,校内の図書を簡単に検索したり,インターネットで検索したり,市立図書館に行って図書を読んだり,市立図書館の方とふれあったりすることも期待する。

 その際,参考図書の閲覧に加えて,図書検索ソフトウェアとインターネット検索も可能な状況にしておく。本実践では低学年のため,簡単な検索にとどめるが,今後ネットワーク対応検索・貸し出し返却に発展し,高学年での委員会活動など積極的な活用が期待される。

 インターネット検索については,横浜市中央図書館・神奈川県立図書館の検索システムへの小学生版リンクを行っている。

 また,本校至近にある横浜市中央図書館と神奈川県立青少年図書館は,最新の図書検索システムとバーコード貸出返却システムを導入している。

 当初計画では,全クライアントでの図書検索・図書貸し出し返却を構想していたが,これもシステム価格の問題により変更せざるを得なくなった。

 また,2年生のメディアリテラシーでは今回のように,1)ブックトークによる具体的な図書紹介,2)インターネットによる情報検索,3)図書検索ソフトウェアによる検索という他メディアの活用による授業実践には多少無理があったように感じている。

(1月の授業実践では,「稲」に関する図書データしか入力していなかった。)この作業を行っている子供たちの本システムに対する期待感はたいへん大きく,データ入力から自分たちの手で行っている手作りの全館ネットワーク図書管理システムの意識が高まっている。