動画データベースとテレビ会議システムを活用した総合的な学習「心の書」創り

岐阜大学教育学部附属中学校 

 

 校内ネットワークも充実し,サーバー機が7台,クライアントが150台ほどあり,生徒は授業中だけでなく休み時間や放課後などに自由にパソコンを利用している。

 また,学校と生徒の各家庭をインターネットで接続し,学校と家庭との連携のあり方についても実践研究を進めている。学校での生徒の様子は毎日Web上に公開され,その日のうちに自宅から生徒の様子を知ることができる。本実践では,以上のような環境のもと,インターネットを利用した実践として,“総合的な学習「心の書」”を設定した。

 望ましい心の持ち方の『めざす言葉』(パソコン文字)と,その言葉の心を書いた『書』(毛筆)とを,展示ケースに入れて,自分の部屋に掲げ,自分の心の励ましになる作品創りを行うものである。そこで,この『心の書創り』は,生徒自身の手でみずから“心の糧”になるものを製作し,自分自身の自覚によって,自分を高めていく学習を可能にするものとして[総合的な学習]に位置付けた。

 そして,分からない時は,テレビ電話で自宅におられる関谷義道先生(ボランティアの書家の先生)にアドバイスを頂く。

 「心の書」の見本『書』は書家の関谷義道先生にお願いし,書いてみえる様子をデジタル保存(メデイアプレイヤー形式)した。

 動画データベースでは,作品製作の分かりやすさはもちろんのこと,なかなか見させていただくことのできない書家の先生の作品製作の過程を動画でデジタル保存することができ,貴重な財産となった。生徒の作品もデジタルカメラで入力し,webに登録した。