インターネットを活用した実践をささえる学校情報化マネージャーの役割についての研究

松阪市立中部中学校

 

 2002年度から本格実施される「総合的な学習の時間」を試行した学校から,実践事例が多数報告されるようになってきた。事例の中にはインターネットを活用した学習活動場面が多く,これまでの学習活動より効果があったという報告が多くみられる。自分が実践した経験から,インターネットを使った授業実践を行うためにはいろいろな準備が必要であり,学校全体の情報化を進める役割をする教師が必要であると考えている。

 第1学年は11講座から選択し,テーマ別の学習活動,第2学年では職業体験学習をテーマとした学習活,第3学年では平和学習をテーマに学習活動をおこなった。

 「総合的な学習の時間」の本格実施の際に実践可能なものとして,パソコン部で行った中学校間パソコン部交流,国語科での古典学習「芭蕉ネット」があげられる。

 学校情報化マネージャーのサポートをスポーツのチーム運営にたとえると,基本操作のサポート(基本練習),環境整備のサポート(グランド整備,用具の準備,手入れ),実践運営にかかわるサポート(練習試合,大会引率,他チームの顧問との連携),情報化推進コーディネーターとの連携(外部コーチとの連携)というように考えることができる。

 スポーツの有名チームの監督が書いた本や練習方法を解説した本を読んで真似をしてもなかなか成果がでないことと同じように,実践事例集にある先進事例が実践可能な状態に整える役割の人が学校内にいないとなかなかうまくいかないと強く感じた。