地域調査にGPSを活用しよう

三木市立教育センター 

 

 児童生徒が地域調査等をして調べたことをWebページとして保存することにより,特定のソフトに依存することなく,学校間交流学習で活用することができる。Webサーバーに公開されていると,保護者や調査に協力してもらった方々も家庭や職場から学習内容を見ることができ,学校で行っていることに対して理解と関心を得るのに有効である。

 今後,地域調査に伴う地図上の場所・日時・移動した経路・写真・文書を,個々ばらばらではなく統合的にまとめる方法が必要になってくるのではないかと考えた。そこで,各自が調査した結果をまとめる方法として,ハンディGPSレシーバーとデジタルカメラを利用して調査した場所・日時・移動した経路・写真・文章を一つのものとして表すことを実施検証することにした。

 実際に調査するテーマとして小学校では「修学旅行」,中学校では「ゴミ収集車の動き」を取り上げた。ゴミ収集車の動きは,自分の校区内を回る特定の1台の動きを追って調べた。

 結果として,児童生徒はコンピュータを使用したまとめ方の新しい可能性を感じ取ったり,地域調査したことをまとめることに新たな興味をもったようである。

 内部メモリーに移動した軌跡をログデータとして保存しコンピュータの電子地図上に表示させることができる。

 このソフトは,GPSのログデータを読み込んで電子地図上に移動軌跡として表示したり,調査場所で撮影したデジタルカメラの写真を地図上に半自動的に配置することができ,撮影ポイントにはコメントを入れることもできる。

ア GPSとデジタルカメラを持って行き,各ポイントでGPSのマークボタンを押すことにより,その地点の緯度経度を記録させる。

ア GPSをコンピュータに接続して位置データを編集ソフトに取り込み,電子地図上に移動した軌跡を表示させる。

オートロケーション機能(デジタルカメラの統一規格 DCFに対応したデジタルカメラ)を利用すると,撮影日時から判断して,撮影した画像を自動的に撮影場所に配置することが出来る。