ネットワークカメラによるリアル映像の教育活動への利用インターネットライブ放送と教育利用

                               福井市明倫中学校

 

昨今のインターネットの普及に伴い,ほとんどの学校でWebを公開している。それに伴い,保護者・卒業生からのE-mailによる問い合わせや激励の便りも増えてきて,インターネットを通して学校と保護者,地域との連携が深められている。インターネットの活用が学校の教育活動の中に根付きつつある。

 一方,社会的状況に目を向けると,インターネットの回線の高速化が順調に進んでおり,より大きなデータ容量を持つ動画データやリアル映像もネットから配信されるようになってきた。また,IT技術の発達に伴い,インターネット=コンピュータネットワークという考えから,コンピュータがなくてもネットワークにリンクできるカメラ,プリンタ,ビデオといった情報機器の開発にみられるように,インターネットはより広範囲に進化したネットワークへと変貌しつつある。

 以上のようなネットワークの進化に伴い,本校ではリアル映像をより教育活動に生かし,インターネットライブ中継をより広範囲に行い,以下のように教育活動への利用を深めた。

 

1) 開かれた学校づくり活動への利用 <家庭,地域との連携>

  学校祭のライブ中継,PTA講演会のライブ中継

2)     放送教育へ活用 <メディアリテラシー育成とインターネット活用>

  理科の自由研究の紹介,美術作品の紹介,明倫中学校のライブスポット紹介

3)     学習指導への利用 <ネットワーク学習>

  技術・家庭科「素材をつくろう」

4) ライブ中継とプライバシー保護のガイドラインの作成 <ネチケット教育>

  ガイドラインの作成

 

 生徒はライブ中継することで,相手意識を持つことになりプライバシーを意識したり意欲的に活動したりすることができた。また,ライブ中継を計画し実行した放送部の生徒は,ネットワークカメラとコンピュータを連動させたシステムの計画から放送までのメディアリテラシーを育成したりすることができた。更に,学校の教育活動を地域に公開することで,学校の教育活動を地域の方々へ理解を深める一つの方策とすることができた。

 しかし,ネットワークによってはセキュリティーの問題からネットワークカメラ等の公開をしていない所もありシステム管理者との打ち合わせが必要である。また,保護者や地域の方々へのライブ中継の連絡を行うなど,より広めていくことが必要である。更に,交流校からライブ中継をみての意見や感想がリアルタイムに戻ってくるようにしていくようにライブ中継の映像の横に掲示板を作成し,交流を深めていくようにしたい。