河川実験施設と連携した河川に関する学習に関する

動画コンテンツの開発

岐阜県川島町立川島小学校

 

1.はじめに

 「総合的な学習の時間」の実施にあたり,木曽川の中州に位置する本校にとって,川と大きな関わりがあり,川とは切っても切り離せない。

そこで,河川の専門研究機関である「独立行政法人土木研究所自然共生研究センター」(以下,共生センター)の持つ河川に関する様々な調査結果や調査のノウハウを学校教育に生かし,まだ全国的にも少ない専門研究機関と連携した学習を考えた。共生センターには実際に行くことができるので,本校の特色である情報教育を生かし,動画を活用したWeb 教材を作成し,バーチャルの世界と本物の世界を体験しながら学習を進めることで,ねらいにせまりたいと考えた。

 

2.研究実践について

(1) 活動名 「かわしま たんけん隊」 (4年 総合的な学習の時間)

    ねらい 木曽川の調査を通して,川島町の河川環境等の自然の様子やくらしについて関心を持ち,外国の人へ伝えるために地図を作製することができる。

(2) 研究実践場面

   第2次ユニット2「木曽川の生き物や植物について現状をとらえることができる。」ことをねらいとした学習。時数は,13時間である。

 

3.成果と課題

     直接体験とコンピュータと組み合わせた学習が,内容を深めるのに効果があった。

     学習を自分で進めていくことができるweb 教材の作成ができた。

     「魚のすむ環境が数値を使って表せた。」「川島の水質が分かった。」(内容知の深まりが見られた。)

     「インターネットを使うと解決できそうだ。」「共生センターで聞くといい。」(方法知の深まりが見られた。)

     教育現場の考え方と研究所の考え方をつなぐための第3の機関の必要性がみえてきた。