小学生にもできる国際貢献

愛知県半田市立亀崎小学校 

 

現在,我々は豊かな文明社会の恩恵にあずかり,インターネットの普及に代表されるIT社会を向かえようとしている。本校では校内LANが整備されインターネットを日常的に学習に活用している。

しかし,ネパールの山間地には貧しい村が多い。小学校には電気も通っておらず,満足な学習環境が整っていない。そこには同じ小学生でありながらインターネット環境どころか文房具にも不自由している子どもたちがいる。

日本の小学生はネパールについての知識はほとんどなく,ましてやそこの同年代の小学生がどのような生活をしているのか,どのような学校生活をおくっているのかをまったく知らない。また,自分達にも国際的に貢献できることがあるとは考えてもいない。

そこで,ネパールの人々,子どもたちとインターネットによる交流やフェースツウフェースの交流を持つ機会を作ることによりお互いに理解しあい,同じ地球人としての自覚を持つことができるのではないかと考えた。

 

 学習活動

1、ネパールについて詳しい人の話を聞く。

2、ネパールについて図書資料やオンライン資料等で調べてまとめて発表する。

3、ネパールの小学校の様子を知る。

4、同じ小学生として,自分たちでできる事を考える。

5、ネパールの小学校支援宣言をして,支援物資を集める。

6、8月に支援物資を持っていったネパール訪問団の訪問時の様子を聞く。

7、ネパールから小学生2名を迎え,いっしょにスクールライフを送る。

8、これからのネパール支援について考える。

9、学校祭で「ネパール展」を開く。

 

企画の成果

ネパールという国が子どもたちにとってとても身近な友だちの国になった。

ネパールの小学校に対して自分達にもできることを考え実行することにより小学生でも国際貢献できる自信と達成感を味わわせることがでた。さらに,ネパール支援の輪を全校から地域へと広げることもできた。

また,交流するためにコミュニケーション能力を自ら磨き上げていこうとする態度をも見ることができた。

ネパールの子どもたちも日本の子どもたちと交流する中で新しい学習の方法を得たものと思う。

 今後においては,今回友好関係を確立したネパールの交流校とフェースツゥフェースの交流を定期的に行えるシステムを作りたいと考えている。