Webふるさと子ども市場
甲奴町立宇賀小学校
このWebふるさと子ども市場は,総合的な学習や栽培活動で同じような取り組みをしている学校どうしが,農産物を作る過程での工夫や苦労,収穫した農産物をホームページで紹介しあったり,ホームページ上の市場作りをし,自分たちの栽培した農産物を,交流相手校と電子マネーを用いて交換する電子商取引をしたりするものである。
この取り組みを通して,子どもたちは,農業や食生活に対する理解と関心を高めたり,電子商取引についての理解を深めたりしたい。また,多くの人の考えや,意見を聞く中で,異なった意見や立場を大切にしながら,問題解決する力を育てることを目的としている。
1. 総合的な学習で,農産物の栽培をした。
2. ホームページ上の市場で,ルールや取引方法を考えるため,次のような学習をした。(1)青果市場に行き実際に競のようすを見学した。
(2)インターネットを使って商品を販売しているサイトを見ての学習をした。
(3)枝豆1莢の価値を基準にした通貨「エダー」を使い校内で競の体験をおこなった。
CGIを使ったWebふるさと子ども市場を開設した。
3. 10月15日から11月16日の期間,市場を開催した。出品された商品は,青森のりんご,宮城の三陸ワカメなど18件で,このうち12件が実際に取引さ れた。
4. 社会科やスキー教室など交流学習に発展した。
子どもたちは,農産物の生産活動から,インターネットを使った販売・購入,料理まで体験することで,農業や食生活に対する理解と関心を高めたようだ。また,自分の住んでいる所と気候などが違う地方に興味を持つことができ,社会科などの学習につなげることができた。パソコンの操作がにがてだった子も,ふれる機会が多くなったこともありスキルアップにもなった。
電子商取引についての理解は,自己評価になるが60パーセントの子どもがわかったと答えた。ホームページ上の市場作りにおいて,電子商取引の仕組みやルールを主体的に考えた子どもは,電子商取引について理解を深め,問題解決する力をつけることができた。
このたびの企画は,年度途中からのスタートということもあり,参加校がたいへん少なくなった。また,教職員の事前打ち合わせが十分にできず盛り上がりにかけた。情報の交流や指導計画など,詳しい打ち合わせをどのようにしていくか課題である。