ネットワーク活用での表現力の育成

                                                     宮崎市立池内小学校  

 

 インターネット等のネットワークを活用した学習のキーワードの一つに「交流」があげられる。交流を行うことにより,児童は様々な情報の収集やいろいろな考えにふれたりでき,相手に伝えるために自分の考えをまとめ・整理・発信していく。そういった場を通して,児童は自分の思いや願いを自由に表現していき,それが「生きる力」につながっていくと考える。様々な人々との交流の場を設定し,日常的に様々な手段を活用して「相手にわかりやすく伝える」ことを目的として,表現する活動を行っていくことにより,児童の表現力を向上させることができるのではないかと考え,本実践をスタートさせた。

  本研究で向上を目指す表現力については次のように整理した。

  a)文字というメディアによる表現(書き言葉)

    b)音声というメディアによる表現(話し言葉)

    c)身振り,表情,動作など身体をメディアとする表現

    d)図表,イラストなど画像をメディアとする表現

  これらの表現を次の4つの手段を通して育成していくことにした。

 「ホームページの活用」・・・・a),d) 「交流掲示板の活用」・・・・a),d)

 「テレビ会議システムの活用」・b),c)「デジタルカメラ・ビデオの活用」・b),c)

 様々な人々との交流の場としては「同学年との交流」「異学年との交流」「大学との交流」「関係機関との交流」を設定した。

 

 児童は,日常的にどのように表現すれば相手に自分の考えをわかりやすく伝えることができるのかということを考えながら取り組めるようになった。文や言葉の中で数字を使ったりたとえを使ったりすることでわかりやすくなる,話すときには相手の顔をしっかりと見てゆっくりはっきりと話す,などを意識しながら文章を考えたり話したりできるようになってきた。

  表現力が向上してきたことをどのように判断し評価していくかという点をより考えていくことが課題である。また,今後とも,教師自身が様々な学校や関係機関の先生方との交流を広げ,自身のネットワークを広げ,視野を広げ様々な学習を展開していく必要があると思う。