資料7 Eスクエア・プロジェクトで実施した調査の概要

 

・地域におけるインターネット教育利用環境と推進方法に関する調査

これまでの100校プロジェクトの地域での教育ネットワーク運営形態調査で浮かび上がってきた問題点は端的にいえばインターネットの導入に関する理解不足に起因する「予算不足」であったが、学習指導要領が改定され必然性は認知され、急速に整備が進められている。
そこで、ネットワークの接続環境や研修の状況、危機管理など、インターネットの教育利用を進めるために不可欠な運用体制にかかわる基礎データを調査し、現実の教育実践プログラムの連関を把握できるようにすることで、インターネット利用環境整備の指針となるだけではなく、コンテンツ開発やサービスシステムの開発においての助言を提供することにより、今後の地域での教育ネットワーク利用の普及を促進するための資料を得る。

・インターネット教育利用に役立つ教育実践事例に関する調査

 100校プロジェクト、新100校プロジェクトおよびEスクエア(e2)プロジェクトにおいて、ネットワークを教育に活用する、小・中・高等学校、特殊教育諸学校および教育関係機関(以下、「学校等」という)の参考となるような、情報化に対応した授業の実践事例を集めてきた。現時点でこの事例は840件以上にものぼり、今後さらに増えることになる。

 本企画のねらいは、インターネットの教育利用に関心を持つ全てのす学校等の先生方が、これらの実践事例を容易に利用できるようにするための要件をキーワード付けのノウハウ、コンテンツの分類方法、および検索の容易性などの観点から調査する。コンピュータ教育開発センター(CEC) では、小、中、高各校から、インターネット教育に詳しい先生方に参加していただいて委員会を設置し、キーワードおよびコンテンツの分類方法および検索方法について検討した。 その検討結果に基づき教育実践事例検索システムのパイロット版を構築した。それを委員会で実際に操作して評価し、その結果を基にして、パイロット版を改良した。 さらにEスクエアプロジェクトに参加している学校等の先生方にもCD ROM版のシステムとともにアンケートを送付して、評価する。

・インターネット教育利用に役立つ教育用ソフトウェア情報に関する調査報告書

 学校等の先生方が市販の教育用ソフトウェアを選択,利用する際に必要な情報を提供するにあたって必要な機能要件を調査するのが調査のねらいである。

 さらに,Eスクエアのホームページの「職員室」の「ソフトライブラリ」で市販教育ソフトウェアに関する情報を公開し,提供する。