記入者 学校名:岐阜大学教育学部附属小学校 氏名:酒井 茂
○印の項目は必ず記入してください。 ※印の項目は静止画を加えた別資料にしていただくこともできます。
○タイトル(表題) 4年生算数 単元「式と計算」
見出し
(キャッチコピー)
単元「式と計算」の問題をできるようになろう。
○概要
(250字以内)
 「式と計算」の単元末に、文溪堂のホームページ「力だめし」の印刷ページとオンラインページを教材として用いる。最初に、印刷ページの問題を、パソコンで答え合わせをする。その後、プリントは個人ファイルに綴り、オンラインドリルに挑戦する。
 特に、評価のあり方について実践したいと考える。
キーワード 基礎・基本の定着 オンラインドリル 小学校4年生 単元末 評価
式と計算        
○校種 小学校
○学年 4年
○教科 算数
○学習指導要領の
 項目番号
A(1)数の表し方
地域・時代・季節
(地域・時代・季節に
 関連のあるときのみ記入)
特になし
○実施属性
 岐阜 県   国  立  岐阜大学 教育学部 附属小 学校
 酒井 茂 教諭 平成15年 1月30日(木)  第3校時
ネットワークエリア番号:
校時数(授業時間) 8時(8時)
実施態様 ○単独 ・ 共同
○授業展開の
 基本的な考え方
 ( )を使った式をけいさんすることができるかどうかを教師が把握しやすい環境で、児童が単元「式と計算」の問題プリントに取り組み、児童のつまずきを指導しながら身に付けることができるようにする。
○学習目標  単元で身につけた力をもとにして問題を解き、どれだけ力が付いたか振り返りながら、計算をする能力を伸ばすことができる。
メディア活用の意義  印刷したプリントに直接書きこむことの出来るwebページとオンラインドリルを利用し、個のつまずきを教師が把握したり、個が数を用いる能力を振り返ったりしやすい環境の工夫をすることができる。
メディアの利用環境(表形式で記入)
 パソコン室(児童40名が一斉に取り組める環境である)
 オンラインドリルの利用
 webから印刷したプリント
クラスの状況 男子20名、女子20名 計40名
プリントやパソコンを利用して、自分で学習が進められるようにし、質問があったら「先生おしえて」をクリックすることによって知らせ、対応する。
○公開授業 / 非公開授業
○学習展開  単元「式と計算」の内容の「力だめし」のプリントを配布し、問題を解く。その答え合わせや、後に行うオンラインドリルをもとに、児童のつまずきを把握し、児童に計算をする能力が身についたか振り返り、修正をはかりながら能力を高める。
○指導計画 授業の時間数、学習活動、指導上の留意点などを表形式で記述します。

学習内容・活動 指導上の留意点 評価・配慮事項 教材

  • 本時の学習の見通しを持つ。
  1. 2まいの「式と計算」の単元の問題を解き、パソコンを使って答え合わせを行う。間違えたら、パソコンで調べたりしながら見直しをする。
  2. オンラインドリルで問題を解く。
  3. 必要に応じて、先生から指導をしてもらう。
  • 学習前に2まいのプリントを印刷し、配布しておく。
  • 授業開始前に、インターネット「力だめし」のページを開いておく。
  HP「力だめし」より印刷した問題プリント

  • 「力だめし」プリントの問題を解き、パソコンで答え合わせをする。
  • 間違えた問題を解きなおしたり、パソコンで解き方を調べたりする。
  • オンラインドリルに取り組む。
  • パソコンで答えあわせができることを知らせ、わからないときには、「先生おしえて」をクリックさせ、教師は知らせが入ったら指導する。
  • 時間に余裕のある児童には、さらに次の「力だめし」プリントを解いたり、オンラインドリルの問題も解いてよいと助言する。
  • 2まいのプリントをつまずくことなく取り組めたか評価をする。
  • 意欲を持って問題を解こうとしているか行動観察をし、評価する。
「力だめし」オンラインドリル


  • 本時の学習の振り返りをする。
  • 取り組みに対して一生懸命であった子どもを紹介し、よさを広める。
  • 2枚のプリントとオンラインドリルに取り組むことができたことを確認する。
 
○学習活動の実際※  既習内容である単元「式と計算」のプリントを2枚配布した。プリント問題を解く意欲が大きい児童たちは、問題に素早く取り組む姿が見られた。2枚の問題は、時間として5分ほどで終わる子が多く、各自がパソコンで答え合わせをした。間違えた問題を解きなおしたり、答えを見ながら考え直したりする姿が見られた。「力だめし」のプリントはさらに同じ単元で用意されていた3枚のプリントを印刷しておき、能力に応じてどんどん取り組めるようにした。速い児童は5枚とも解き終え、パソコンで答えあわせをし、この単元のオンラインドリルにも挑戦した。わからない児童は「先生おしえて」をクリックして知らせてくるため、その児童に個別指導に当たることができた。
○学習者の反応・
 学習者からの質問
 2枚のプリントが与えられても、すぐに解けてしまう児童は、全員が解けるのを待っているのではなく、自分で答えあわせをしどんどん問題を解くことができるため、数多くの問題を解くことができた。プリントは5枚用意していたが、すべてを説いてしまった児童は、オンラインドリルに挑戦し、さらに今までに習った単元の問題も進んで解こうとしていた。自分がやった分だけ成果として残っていくため、やる気を持って1時間取り組むことができた。
自由記述項目※  計算練習の単元ではあるが、本当に使える計算となると、実際の場で使えなければならない。そう考えると、文章題などがもっとあっても児童にとっては刺激となり、さらに問題を解いていこうとすると思われる。
○学習評価の方法と
 その結果※
 はじめに配布した2枚のプリントは、授業が終わったときに提出させ、どのくらい解けているかを確認した。多くの児童が80%以上の正答率を示しており、練習の成果が出ていると思われる。また、オンラインドリルの方も、どのくらいの児童が挑戦することができたかを確認し、その正答率を見ることができた。
○授業の成果※
  • 確認したプリントは「力だめしプリントファイル」にとじ、これまでのプリント同様に自分の成果として残すようにしている。これにより、自分でも得意な分野・不得意な分野を見極めることができ、これからの学習に生かすことができる。
  • 多くの児童が、プリントをやることに抵抗を感じず、やった分だけ自分に返ってくることが実感できた。答え合わせも自分のペースで行うことができ、個別学習としての利用価値は高い。質問をメールで受けるようにしておけば、自習でも十分使える。
今後の課題
  • プリントでやった問題にも自分で履歴がつけられるようにするとさらに個人のデータとなる。
  • オンラインドリルで、指定された「もどる」でもどらず、ウェブの「戻る」を利用することにより、間違いの履歴を残さず、正解の履歴のみ残すことが可能である。はじめは偶然児童が見つけたことであるが、できることを知ると、それを巧みに利用している児童もいた。
これからへの提言  1人に1台ずつ高速ネットワークにつながるという恵まれた環境において実践を行った。教室にパソコンが1台しかないとか、速度が遅いパソコンしかないような環境でこのような授業を行うことが可能かどうかを検証していく必要があると思う。
 また、今回の実践は見方や考え方を高める指導のあり方について深めることが難しかった。教材のあり方・学習のあり方等について考えていきたい。
○本実践の成果を
 閲覧できる方法※
 
ワンポイント
アドバイス
 児童のやる気をつかむには、プリントだけでは難しい面も、パソコンという道具を与えることによって、取りかかりが違ってくる。パソコンも有効に使いたいものである。オンラインドリルなどは、その有効な教材であると思う。
協力者及び
協力団体※
岐阜大学教育学部附属カリキュラム開発研究センター
参考事例※  
参考文献※  
謝辞  岐阜大学教育学部附属小学校算数科の伊藤泰介先生と奥田浩順先生には、本実践における基礎・基本の定着の在り方などをご示唆いただきました。ありがとうございました。
備考