まえがき



 平成17年度のミレニアム計画の実現を目前にして,財団法人コンピュータ教育開発センター(CEC)からEスクエア・アドバンス事業の研究委託を受け,ディジタルコンテンツの開発と授業実践を行うことができましたことは,我々にとって大変喜ばしいことであります。
 本研究では,これまでの知識偏重と言われてきた従来の授業を,心も育つ授業へ改善することを願って,「心も育つディジタルコンテンツの開発と評価」をテーマに研究を進めて参りました。
研究では,岡山県内在住の動植物の研究家・写真家の保有するデータと,その方々の研究の姿,生き様,考え方に触れることのできるコンテンツの開発を進めることができました。また,心を育てる授業のための指導案(レシピ)の開発と実践授業を通して,本研究のねらいを確かめるとともに多くの知見を得ることができました。
 分かる授業を進めながら,情報活用能力を育成することは大変困難なことではありますが,各学校種,各教科等で進めることが必要な喫緊の課題でもあります。
本研究発表を通して多くの先生方,教育関係者の方々の御意見・御指導を賜り,更に多くの教科の,幅広い分野でのコンテンツの開発と活用につなげて行きたいと思います。また,多くの教育関係者の方々,企業の方々の,開発と活用の研究を期待するものであります。

       Eスクエア・アドバンス岡山 代表
(岡山県情報教育センター所長)
沖島 弘光


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