8.実践授業




(5)実践授業5

1) 日時

平成14年12月13日(金) 第5・6校時

2) 場所

都立文京盲学校臨床準備室

3) 科目名

理療臨床実習

4) 対象学年

高等部専攻科理療科3年(11名)
(音声環境使用者3名・マウス使用者8名)

5) 指導者

田中秀樹  軽部智千  栗原勝美  尾崎匡見  青木隆明
竹内章子  高橋喜美代  菅原徹  樋口敦

6) 本時課題

「目標16:電子予約・カルテシステムによる予約ができる」

7) 本時の目標

8) 教材・教具

9) IT環境

・デスクトップDOS/V機8台
OS Windows98SE
CPU ペンティアム150MHz
メモリ96MBなど
モニタ CRT15インチモニタ
スクリーンリーダ PC-Talker
モニタ CRT15インチモニタ
・ノートパソコン 1台
OS Windows98SE
CPU ペンティアム850MHz
メモリ 128MB
独自に100Base5の環境を構築(スイッチングハブを使用)
メモリ64MB

10) 本時の展開

・本時の実践授業にあたって、2回の事前指導を実施。

 第1回 12月10日(火) 5・6校時
・本プロジェクトの概要と経過の説明。
・実践授業前のアンケートを、特に内容に関わる説明を行わない形で実する。
・アンケートの内容で意図する事柄を、機器の操作デモを交えた形で説明する。
・電子カルテシステム(予約システム)をサンプルデータを使用して実演・説明する。(音声操作およびプロジェクターを使用)
 第2回 12月11日(水)3・4校時
・患者実習時間中に、2名の生徒に対しカルテシステムの入力についての実習指導を行う。(実習生徒選択の観点は、スクリーンリーダでの使用を前提とした者と、弱視でマウス操作を前提とした生徒である。)
 第3回 12月13日(金)5・6校時 本時
・生徒全員が教員の指導のもとで予約システムを操作する実習授業。

表8 (指導案)
展開 指導項目 指導内容 生徒の活動 指導上の留意点
導入 本時の学習内容
の提示
予約管理システムの概略を復習し、パソコンを使用しての実習を提示する。 12月10日に配布された資料を参照しながら、指導者の話をきく。
展開 I 電子カルテシステム
の起動
スタートメニューからカルテ管理システムを経て予約システムを起動する。 指導者の指示に従ってスタートメニューからカルテ管理システムを選択し、ログインの後、予約システムを起動する。 PCの習熟度に応じ、音声の調整やショートカットによる操作を指導する。
展開 II 施術可能日設定 施術可能日設定の追加設定方法を全体に説明する。
追加設定の確認として、「施術可能日指定」の閲覧を行う。
指導者の指示に従ってメニュー画面から「施術可能日指定」を選択し、指定された月日、コマ数(時間帯)、施術者で、施術可能コマの追加処理を行う。
変更後の確認作業を行う。
カーソルキーやタブキーによる移動で、現在どの部分にフォーカスがあわされているか、複数指導者による個別指導を行う。
展開 III 新規患者予約 展開 IIで追加した施術可能コマに、指定された患者の新規予約を行う。
追加後に「予約確認」で予約の追加変更の確認を行う。
メニュー画面から「新規予約」を選択し、指定された患者を名前検索から特定し、指定された月日、コマおよび施術者で予約の新規登録を行う。
新規予約の確認を行う。
カーソルキーやタブキーによる移動で、現在どの部分にフォーカスがあわされているか、複数指導者による個別指導を行う。
展開 IV 条件指定による
患者予約(1)
曜日と施術者を指定した新規患者の予約方法について指導する。
予約処理後に「予約確認」で予約の追加変更の確認を行う。
「新規予約」を選択し、指定された患者を名前検索から特定し、左記の条件で予約の新規登録を行う。
新規予約の確認を行う。
条件設定により、予約可能候補が提示される事を理解させる。
展開 V 条件指定による
患者予約(2)
コマ(時間帯)と施術者を指定した新規患者の予約方法について指導する。
予約処理後に「予約確認」で予約の追加変更確認を行う。
展開 IVと同様の手順で条件設定を行い、予約の新規登録を行う。
展開 IV・V を通して、予約管理にさいし必要な条件を理解させる。
生徒の習熟度に応じ、指導範囲を適切に調整する。
まとめ 本時のまとめ 予約管理システムの操作手順に関する総括を行う。
システム導入による将来展望を説明する。
指導者の話を聞きながら、本時の学習内容を確認する。 IT機器を活用した予約システムの導入により、煩雑な業務における視覚障害のハンディを補うことが可能となり、ひいては職域の拡大につなげられる事を指導する。
アンケート 実践授業後の
アンケート
実践授業を経た後の成果について、アンケートを行う。 アンケート用紙に記入する。 生徒の視力状況等に応じ、指導者が聞き取りの形式で行う。



図11 電子予約・カルテシステムで予約業務を指導している様子
  
図12 電子予約・カルテシステムの予約業務を操作している様子
  
図13 電子予約・カルテシステムで予約業務を指導している様子


(6) 実践授業6

1) 日時

平成15年1月22日(水) 5校時

2) 場所

茨城県立盲学校 コンピュータ室

3) 科目名

自立活動(コミュニケーション手段の活用)学習指導案

4) 対象学年

高等部普通科 第3学年 1名 (音声使用)

5) 担当教員

村田 孝二

6) 本時のテーマ

「目標5:マウスを使用しないでWordで見やすい文章を作成する」

7) 本時の目標

8) 教材・教具

9) IT環境

・ノートパソコン1台
OS Windows98SE
CPU ペンティアム 850MHz
メモリ 128MB
ラジオカセットテープレコーダ

10) 本時の展開

表9 指導案
  生徒の活動 支援及び留意点
導入 1 学習内容の確認
(1) 録音テープ(目標5)を聞く。
2 アプリケーションの起動
(1) Windowsを起動する。
(2) プログラムメニューから、Microsoft Wordを選択して、起動する。

(事前に聞いてある場合は、省略する。)

・Windowsキーを押し、プログラムメニューから「P」(プログラム)→「M」(Micrsoft Excel)→「M」(Microsoft word)と選択し、マウスを使わずにアプリケーションを起動する。
展開 2 ファイルを読み込む。
(1) Alt+F、Oでファイルを開く。

(2) 読み込んだ文章を確認する。




3 文字の装飾
(1) 配置情報を確認する。
(2) 1行目を「右寄せ」にする。
(3) 「下線(アンダーライン)」を付ける。
(4) 「太字(ボールド体)」にする。


4 フォントサイズを変更する。
(1) 変更する文字列を選択する。
(2)「フォント」ダイアログボックスを開く。
(2) フォントサイズを入力する。




5 文章の上書き保存をする。
・目標5のフロッピーディスクより、ファイルを読み込む。
・ファイルを開くダイアログボックスの項目の移動にはTABキーを用いる。
・音声で確認する。


・Ctrl+Alt+^を用いて、音声で配置情報を確認する。
・Ctrl+Rを使う。
・Ctrl+Uを使う。
・Ctrl+Bを使う


・Shift+矢印キーで文字列を選択する。
・ALT、Ctrl+TABで「書式」メニューに移動し、下矢印キーでフォントダイアログボックスを開く。
・サイズは数値で入力するか、上下キーで選択する。
・Ctrl+Sで保存する。
まとめ 6 作成した文書を印刷する。
7 本日学習したキー操作を確認する。
・Ctrl+Pで印刷する。


図14 自学習用録音テープを聞いて学習している様子
  
図15 ラジオ付きカセットレコーダを操作してテープを聞いている様子
  
図16 担当教諭が指導している様子



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