5.成果とその普及方法について




5.1 プロジェクトの成果について(教育用ITの要件・活用方法等)

 情報科の授業に対し、生徒が大いなる興味をもって取り組む、また、自分が作ったプログラム(フローチャート)の実行が目に見えて確認できる、という本プロジェクトの大きな目標を、実践授業を通じて実証できたことが最大の成果であると考えている。
 学校にコンピュータが導入された当初は、興味を持って取り組んでいた生徒も、最近では慣れっこになりそれほど興味を示さない、という学校側の悩みを解決する意味でも、ロボットを導入した授業においては、その先進性とエンタテイメント性で学習意欲が非常に高まることを十分理解いただけたと考えている。

 情報科における「アルゴリズム」の学習の導入部に、このロボットを利用した実習を活用することにより、情報科という科目に対する生徒の認識を、より身近なもの、より興味深いものとして習得させることに役立つ教材であることが実証できた。
さらには、ロボット制御命令を多様化することにより、高度なプログラミングへの応用に対しても、十分活用が可能であると考えている。

 実践授業にご協力いただいた3校をはじめ、教材レビューにご協力いただいた先生方からも、教材に対するさまざまな評価や意見をいただき、今後の期待の高さを実感した。生徒からも、またロボットを利用した授業を受けたい、という希望が数多く寄せられた。何より、この実践授業に最も熱心に、自ら率先して取り組んでいただいたのは、現場の先生であった。先生ご自身の興味が非常に高かったことがおおきな成果へとつながった。

 当初、普通科高等学校の情報科向けに設計した教材であるにもかかわらず、実践授業を通じて、中学校の技術家庭科にも十分に適用可能な教材であることが確認できた。また、教材レビューを通じ、より実践的な工業科高等学校への適用の可能性も高まった。


5.2 プロジェクトの成果の普及方法について(今後の予定)

 今後予定する普及方法については、以下の通りである。

 下記アドレス(URL)からプロジェクト情報が見られる。
また、評価用の教材ソフトウェアをダウンロードできる。 
  (2003年3月より結果情報をまとめて公開予定)

 Eスクエア・アドバンス:
   http://www.cec.or.jp/e2a/ (→ロボット活用情報教育のリンクへ)
 本プロジェクト公開ページ:
   http://www.osl.fujitsu.com/osl/contents/RoboTed/

・ホームページでの提供予定

掲載物 内容
教材アプリケーション配布版モジュール 本プロジェクトで開発した教材の一部
教材アプリケーション説明書 操作、活用説明書
動作環境説明書 必要なハードウェア(ロボット)に関する詳細情報
学習指導案例 本教材を利用した授業実施例
メールアドレス プロジェクトや教材に関する随時問い合わせ窓口


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