2.プロジェクトの概要




 

2.1 プロジェクトの概要

1.先進的モバイルを環境調査活動におけるツールとしての活用

 ノートパソコンと親和性の高いLINUX搭載デジカメ付PDAを児童生徒が行う環境調査活動に携帯し,見つけた動植物等をこれで撮影する。PDAにはPHSデータ通信機能が装備してあるためノートパソコンへの画像の送信は簡単に行うことができる。児童生徒はノートパソコンに送信された画像をもとに環境調査をグループウェアにまとめ,その結果をグループウェアを通して市内の小中学校や博物館に送信する。学校では,送られてきたデータをプロジェクターで映して検討したり,ノートパソコンで返事をしたりすることができる。

《全体イメージ》
(環境調査活動)
 市内の学校でPDAとノートパソコンを持って環境調査活動に行き,見つけた動植物などを画像データとして取り込み,グループウェアを通して市内の学校にその場で配信する(通信環境の要件調査)。
(教室・理科室)
 転送されてきた画像をプロジェクターを使って教室で投影し学習に役立てる。
(博物館・他校との連携)
 グループウェアを使って,学校間および牛久自然観察の森、つくば市昆虫館との情報交換や交流を行う。(共同学習)

2.ネットワーク上にある環境指標生物デジタルコンテンツの活用

 「環境指標生物デジタルコンテンツ」とは 自然界の動植物は環境状態によって生息場所が異なる。例えばミンミンゼミは乾燥に強く都会にも見られるが,アブラゼミは乾燥に弱く市街地にはあまり見られないといったものである。こうした環境指標になる生物を400画像以上収録したこのコンテンツを活用することで児童生徒の実際の環境調査活動を円滑に進めることができると考えた。

3.上記の実践を行うための教職員研修の実施

 ・校長研修
 学校をマネージメントする立場にある校長先生に対して学校IT(モバイル)教育研修を実施し,学校教育活動の改善のためにIT活用を積極的に位置づけてもらうために行う。
 ・学校IT教育推進訪問
 これまでの研修会と違い,教育委員会の指導主事が学校を訪問しモバイル機器を使いながら研修を行う。利点として,身近にある機器を利用することで実際の教育活動に生かしやすい。

2.2 新学習指導要領との関係

小学校 5年 総合的な学習
生き物調査
6年 生き物調査
総合的な学習
中学校 1年 環境調査
科学クラブ 環境調査
教師 IT講習会
校長 IT教育の充実


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