■e-黒板ニュース(第61号):「効果についての実態調査」&「自主公開授業のお知らせ」  12月8日(木)に『IT新改革戦略−ITによる日本の改革−(案)』が公開さ れています。  現在、パブリックコメントが求められています。 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/pc/051208comment_j.html  「IT機器の整備」のための予算化には、「IT活用による効果の実証」が重要である と言われています。群馬県小野上村立小野上小学校の上原永護先生から、「e-黒板の効 果についての実態調査」のアンケート結果をお送りいただきました。上原先生のご了解 を得て、抜粋でご紹介します。  また、栃木県佐野市立多田小学校の金井信夫先生から、「自主公開授業」のお知らせ をいただきました。英語活動(1年)、国語(2年)、算数(3年)、社会・算数(4 年)、体育(5年)、国語(6年)のすべての授業で電子情報ボードを活用した授業を行 い公開されるそうです。 今号の目次: =========================== 1.投稿:e-黒板の効果についての実態調査(上原永護先生) 2.投稿:自主公開授業のお知らせ(金井信夫先生) ===========================  再配信またはご紹介は、ご自由にどうぞ。会員の皆様からの投稿もお待ちしています。 1.投稿:e-黒板の効果についての実態調査(上原永護先生)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 群馬県小野上村立小野上小学校の上原永護です。 12月15日にe-黒板の効果についての実態調査を行いました。その調査結果をお送りしま す。ただ、どの教科が適しているのかということに関しては、利用者の利用方法に大き く左右される(使っていない教科、利用頻度の低い教科は値が低い)こともあるので、 そのままの評価はできません。1事例として、参考にしてください。 また、自由記述欄は子どもたちの記述のままなのですが、子どもたち自身が操作をした いので、「使わせてくれない」「先生ばかり使う」などという記述や、操作方法を理解 していないための記述もあります。 なお、この調査結果を1月か2月にWeb上に公開する予定です。 ------------------------------------------------------- 小野上村立小野上小学校における「e-黒板の効果についての実態調査」 ・実施日と対象学年:2005年12月15日(6年生)・16日(5年生) ・利用している電子情報ボードのタイプ:一体型(プラズマ型) 【アンケート集計結果】 (1)電子情報ボードを使った算数の授業   <5段階評価 0:思わない、1、2:思う、3、4:強く思う)>  a. 楽しく学習できた   <0=1人、1=1人、2=8人、3=9人、4=19人、平均=3.2>  b. 同じように授業したい   <0=1人、1=1人、2=3人、3=4人、4=29人、平均=3.6>  c. 先生の話をよく聞いた   <0=0人、1=0人、2=14人、3=8人、4=16人、平均=3.1>  d. 友達の発表をよく聞いた   <0=1人、1=0人、2=11人、3=11人、4=15人、平均=3.0>  e. 先生の話がよくわかった   <0=0人、1=0人、2=9人、3=5人、4=24人、平均=3.4>  f. 友達の発表がよくわかった   <0=0人、1=1人、2=10人、3=12人、4=15人、平均=3.1>  g. 進んで発表をしたい   <0=3人、1=8人、2=5人、3=5人、4=17人、平均=2.7>  h. 自分に合ったスピードの授業   <0=2人、1=4人、2=9人、3=7人、4=16人、平均=2.8>  i. 学習してよかった   <0=0人、1=2人、2=11人、3=9人、4=16人、平均=3.0> (2)電子情報ボードを使わなかった算数の授業   <5段階評価 0:思わない、1、2:思う、3、4:強く思う)>  a. 楽しく学習できた   <0=5人、1=5人、2=16人、3=4人、4=7人、平均=2.0>  b. 同じように授業したい   <0=24人、1=9人、2=4人、3=0人、4=0人、平均=0.4>  c. 先生話をよく聞いた   <0=0人、1=6人、2=17人、3=5人、4=9人、平均=2.4>  d. 友達の発表をよく聞いた   <0=3人、1=4人、2=20人、3=2人、4=8人、平均=2.2>  e. 先生の話がよくわかった   <0=1人、1=5人、2=14人、3=7人、4=10人、平均=2.5>  f. 友達の発表がよくわかった   <0=4人、1=4人、2=17人、3=8人、4=4人、平均=2.1>  g. 進んで発表をしたい   <0=6人、1=14人、2=6人、3=6人、4=5人、平均=1.7>  h. 自分に合ったスピードの授業   <0=4人、1=7人、2=12人、3=5人、4=9人、平均=2.2>  i. 学習してよかった   <0=4人、1=7人、2=12人、3=6人、4=8人、平均=2.1> (3)算数の学習について   <5段階評価 0:思わない、1、2:思う、3、4:強く思う)>  a. 算数が好き   <0=5人、1=6人、2=10人、3=9人、4=8人、平均=2.2>  b. 算数ができるようになりたい   <0=0人、1=0人、2=5人、3=5人、4=28人、平均=3.6>  c. 算数をがんばっている   <0=1人、1=4人、2=7人、3=5人、4=21人、平均=3.1>  d. 算数を学習してよかったなあ   <0=1人、1=2人、2=8人、3=10人、4=17人、平均=3.1>  e. 電子情報ボードを使った方がよい   <0=0人、1=0人、2=2人、3=3人、4=33人、平均=3.8> (4)電子情報ボードを使った方がよいと思う教科を順に5つ書いてください   <第1位=5点、第2位=4点、第3位=3点、第4位=2点、第5位=1点で集計>   算数=4.1、社会:3.3、国語:2.4、理科=2.3、総合=1.0、   総合・国際=0.6、道徳=0.4、音楽:0.3、図画工作=0.3、    家庭=0.1、体育=0.1、生活=0.0、学級活動=0.0 (5)電子情報ボードを使った授業のよいところを書いてください   <抜粋>  ・比べるときよくわかる  ・どこをやっているかよくわかる  ・楽しく授業ができる。わかりやすく授業ができる  ・図などがみやすい  ・みんなで教科書がみられる  ・国語の文章を読んでくれる  ・書いた図が回転したりできる  ・教室でインターネットを使ってみんなで授業ができる (6)電子情報ボードを使った授業のよくないところを書いてください   <抜粋>  ・消しゴムで消すと時間がかかる  ・とりあいになってうるさくなる  ・反射で見にくい  ・自分にやらせてくれない。先生ばかり使う  ・たまに思うように操作できない  ・字が小さいままだと、見ずらい                 以上 ------------------------------------------------------- 2.投稿:自主公開授業のお知らせ(金井信夫先生)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 佐野市立多田小学校の金井信夫と申します。  この度、本校は電子情報ボードを活用した実践を自主公開することになりましたので、 ご案内申し上げます。  ポスト2005年を目前にして、普通教室でのパソコンを活用した授業実践が全国各 地で行われています。本校でも、多くの教育活動の中で日常的にすべての教職員が電子 情報ボードを活用して授業などを行う実践を積み重ねてきました。  そこで、その実践に基づいた成果を広く全国に広めることを目的に、自主公開授業を 開催することにいたしました。  有名な人を呼んだり、華やかなイベントを企画したりすることはできませんが、パソ コンを活用して授業を行うことに興味を持たれている方には間違いなく参考になる実践 があふれています。  多くの皆様のご参加をお待ち致しております。 ------------------------------------------------------ 多田小学校自主公開授業(平成17年度) ------------------------------------------------------ 日時:平成18年1月25日(水)10:10〜16:30 場所:佐野市立多田小学校    〒327-0311 栃木県佐野市多田町998    TEL&FAX 0283-62-0179 内容  授業公開  1年 英語活動 2年 国語 3年 算数        4年 社会・算数 5年 体育 6年 国語   ※すべての授業で電子情報ボードを活用した授業を行います。  ワークショップ デジタル教材作成ソフト「D-book」を使った教材の作り方を、実演を交えながら解説し ます。主に、スキャナで取り込んだデータを簡単に教材化する方法を取り上げる予定です。 その中でも、すでに印刷された自作のプリントや児童が書き込みを行った後の学習プリン トを授業時間中にスキャナで取り込み瞬時に教材化する方法について重点的に説明をした いと思います。事前にまったく準備がいらない驚くべき活用法です。 参加費:無料 詳細な内容が下記の本校研究専用ホームページよりご覧いただけます。 申し込みに関する内容も記載されています。 http://blogs.yahoo.co.jp/interactiveboard/19971314.html                 以上 ------------------------------------------------------ ========================== 発行:財団法人コンピュータ教育開発センター 荒木 豊 編集:e-黒板研究会 関 幸一 e-黒板研究会 ホームページ:  http://www.cec.or.jp/e2a/ekokuban/ e-黒板ニュースのバックナンバー等もご覧いただけます。 ==========================