長崎市立淵中学校 Page1/2


100校プジェクト 平成8年度実施状況  


1.ネットワークの利用状況

(1)共同観測・実験…富山県総合教育センターの呼びかけによる『エラトステネスの実
  験』の共同企画への参加
  ・地球上の異なる2点で日時を決め太陽の南中高度を測定し,それによって地球の半
   径を算出しようというもの。
  ・理科の担当教諭を中心に,9/23・24の両日観測し,その結果を総合教育センターに
   送付した。全国で7校の参加があり,7校分のデータを総合教育センターより送り
   返してもらい,地球の半径を算出した。
(2)情報交換…岩手県桜町中の生徒と文化祭の中身についてのメールの交換
  ・互いに本年度の文化祭についての取り組みについて情報交換をした。
(3)情報収集及び交流
  ・1年生の進路の授業(職業調べ)のための情報収集
  ・1年全体で職業調べをすることになり,そのための調査の一手段としてインターネ
   ットのホームページ及びメールを活用した。
  ・生徒に,さまざまな団体や個人のホームページを閲覧させ,さらに詳しい知りたい
   内容についてはメールを使って質問を出させた。
   主なメールの交換先…寿し徳(北海道・帯広市),日本宇宙少年団(東京),
    KTN(長崎)・関西テレビ(大阪)・野津さん(プロレス愛好家)・
    浅野史織(俳優)・志緒野マリ(旅行通訳)・竹田さん(デザイナー)・
    ロコモティブ(ゲームソフト会社)
  ・調査には約1か月かかり,そのまとめとして校内研究授業を体育館で1年生全体で
   行った。その際,各学級1グループずつプレゼンテーションソフトを活用し,発表
   した。その他のグループについては模造紙に調査内容をまとめ,ワークスペースに
   掲示した。
(4)インターネット同窓会の企画
  ・ホームページを介して,卒業生,在校生そして教職員…つまり淵中学校に関わった
   者すべて…が参加して意見を交換したり,思いを述べたりすることができる場の設
   定。
  ・大阪市在住の卒業生からのメールをヒントに,インターネットを在校生のみの活用
   にとどめるのではなく,卒業生及び学校に関わった教職員をも結びつけるために活
   用できないかと考えた。これが実現すれば,生涯にわたって学校との関わりを持つ
   ことができ,生涯教育にもつながると考える。
  ・具体的には本ホームページの『淵友…』のページをご参照いただきたい。

2.ネットワーク利用に関する成果
 ・特に進路の取り組みによって,様々な職業にたずさわる人の生の声が聞かれたことは
  生徒自身たいへん感激していた。また生徒が出したメールに対してほぼ100%回答
  が返ってきたことは大きな意味がある。つまり,パソコンという冷たい機械を通して
  確かな人のぬくもりを感じることができたからである。メールの交換先は,様々な地
  域の様々な職業にたずさわる大人である。普段ならそう簡単に言葉を交わすこともで
  きないが,電子メールという方法を使ったことで気軽に応答することができた。これ
  は相手にとっても同様のことが言えるのではないだろうか。また,下北沢の動物病院
  の先生は,たまたまメールを見たのがこちらが指定した期限の間近で,メールを送っ
  ていたのでは間に合わないかもしれないと,19:00にわざわざ電話をかけてくだ
  さった。「インターネットばかりやっていると人とのつきあいが持てなくなる」と言
  われるが,こういう事例を見る限り,それはインターネットの活用の仕方次第だとい
  うことがはっきりわかった。少なくとも,今回の取り組みはインターネットの活用が
  なくてはここまで幅広く,多くのデータを集めることはできなかった。

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