H8_Report(1)

福島県立盲学校Page2/2

１００校プロジェクト　平成８年度実施状況　　　

　システムが立ち上がっているサーバへＵＲＬが書かれてあるメールを送るとそのＵＲＬ
のテキストデータを差出人に送り返してくれるシステムである。音声でインターネットを
利用し操作に時間がかるケースや、時間をかけてデータを聞きたいときにこのシステムは
便利である。

　II②Lynxメールゲートウェイの利用方法
　メールに見たいＷＷＷのＵＲＬを書いてlynx@fukumo-sfb.fukushima.fukushima.jpのア
ドレスに送る。書かれたURLの数だけメールが返信されてくる。
　　　　例
　　　　アドレス　lynx@fukumo-sfb.fukushima.fukushima.jp
　　　　件名　　　subject　　(自由に書いて良い)
　　　　内容　　　http://www.ntt.co.jp
　　　　　http://www.toyota.co.jp
　　　　　http://www.cec-jf.or.jp
　　　　　http://www.fukumo-sfb.fukushima.fukushima.jp

　この場合だと４通のメールが返信されてくる。

○平成８年度の成果と課題
　　成果
　　・　音声でＷＷＷを閲覧することが出来るようになった。そのことにより盲学校の生
　　　徒が自ら情報を取りにいけるようになった。
　　・　Lynxメールゲートウェイを利用して音声でＷＷＷを聞けるようになった。専用回
　　　線やサーバがない環境でのインターネット利用の一例を示すことが出来た。
　　・　盲学校の生徒が利用しやすいホームページの検討と作成が出来た。
　　課題
　　・　音声で利用できるインターネットのサービスが少ない。
　　　　メール交換は音声ではまだ利用できない状態である。
　　・　視覚障害者がインターネットを利用している事を多くの人は意識していない。そ
　　　のことが視覚障害者のインターネット利用を促進する対策が遅れる原因になってい
　　　る。

○１００校プロジェクトに参加して
　プロジェクトに参加する前の本校のパソコン利用は音声ワープロ、点字エディターに限
られていた。プロジェクトにより本校の生徒と職員に新しいパソコン利用のあり方を示す
機会になった。また、ネットワーク社会の一端に触れ、多くの可能性を感じた。しかし、
視覚障害者が利用する環境は整っておらず様々な課題を持っていることも併せて感じた。
　２年間のプロジェクト施行期間に視覚障害者がインターネットを利用できる環境の提案
をすることが出来た。しかし、この提案はまだまだ検討の余地があり更なる研究と実践が
必要である。

ホームページへ　／／　前ページへ

１００校プロジェクト 平成８年度実施状況

１００校プロジェクト　平成８年度実施状況　　　