3. 高校2年生選択英語(Me&Media)クラスでの実践
CECのサポートのもとこのプロジェクトを継続させている。今年度は30名のクラスで あった。エストニア、ドイツ、スウェーデン、オランダの学校のパートナーと交流を持ち ながら進めてきた。このクラスの目的は、ディスカッションやいろいろなテクノロ ジー-ヴィデオ, email, サウンド・画像ファイルの交換、ホームページ作成-を用いて広 い意味で生徒がメディアについて考えることである。また、このクラスでは京都で97年 に開かれる全国高校総体にむけて、各クラブを紹介するホームページを作成した。また、 クラスで総体に向けての取り組みということでヴィデオを作成し、それがテレビ放映され た。 M&Mのページへ ホームページのクラブのセクションへ
4. 高校3年生保健クラス
学年全員が必修で受講している保健のクラスで、生徒たちは各クラス内で10のグルー プに別れ、医学の分野・健康に関する分野・心理学的な分野などについてリサーチを行っ た。クラスでおよそ、2グループほどがインターネットを使用した。リポートや実験をと おして考察を行った。いくつかのトピックをあげると、「ソフトドリンクがもたらす 害」、「音楽療法」、「車両での子どもの安全」、「エイズ教育」(このプロジェクトで はemailで他校の先生方から意見をうかがった)、「摂食障害」(経験者とemailでコン タクトした)。英語でプレゼンテーションをしたグループもあった。
5.高校1年生英語Sbクラス(主に帰国生徒)の実践
WWWブラウザーの使用法の説明を行い、生徒は自分のプロジェクトワークのトピック をブラウジングしながら絞り込んでいった。そのあと、自分のトピックについてブラウザ を使いリサーチを行い。その資料や他のメディアからの情報をもとにプレゼンテーション を行った。
6. 高校1年生SAクラス(帰国生徒)での実践
WWWを生徒が用い、リサーチやプレゼンテーション準備あるいは次年度に完成する予 定の自分のホームページ作成のための資料収集を行った。そのリサーチそのものをプレゼンテーションとして発表する場合やbibliographyとしても用いていた。
7. 中学3年生英語Sクラス(帰国生徒)でのドラマ・ホームページデザイン
このクラスには3つの目的があった。ひとつめは、ドラマティックなライティング とは何かということを一人一人が考え、自分のストーリーを創り出すことであった。もう 一つはどういったホームページが効果的なものかを考えることである。さらにグループ内 であるいは他のグループとまたオーストラリアで美術を学んでいる生徒たちとも意見交換 をおこなった。 作品はホームページに掲載している。
8 .中学3年生(英語選択主に一般生徒)での実践
emailの習得、ブラインドタッチで手紙を書ける生徒がかなり増えた。クラスサイ ズの理由で、パートナーと1対1という形で、海外とのやりとりができなかったのが惜し まれる。8グループでグループごとに特色のあるホームページを作成中であるが、週2時 間でclientの数も限られているため未完成の部分が多い。graphicの形式変換、デジタル カメラ、スキャナー、グラッフィックソフト、リンクの作り方などを習得した。作品へ
○ 1996年度の成果と課題
成果
今年度は初年度に比べて大幅にネットワークの使用者が増えた。現在およそ500 名の生徒(全校生徒の約2分の1)及び45名の教員がEmailを使用している。また、い ろいろなクラスでWWWを用いたリサーチが広く用いられるようになった、ホームページ もかなり充実し、個人のホームページを持つ教員、生徒も増加した。
課題
WWWの使用においては、限られた時間でリサーチをするのが非常に難しいことがあげ られる、本当に調べたい情報がどこにあるのか知るのはある程度WWWの使用になれてい かないとできない。 また、多数の生徒が一斉にWWWを使いだした場合の回線へのフラ ストレーションは相当なものである。現在設置していただいている64kbpsの回線は 今後重要になってくるAV Conferenceなどは対応するのは不可能である。
また、ネットワークの管理や生徒のサポートが,一部の教師の大きな負担になっている ことである。ネットワークを用いた授業をするには通常よりも多くの準備が必要となり、 またホームページの更新など、ネットワーク管理者の仕事は山積している状態である。
多数の生徒・教員がemailを使い始めたが、クライアントの数は4台しか増やすことが できず、この需要にこたえるために条件整備ができなかったのが実状である。
また、emailを用いたいたずら等も数件発生し、今後ネチケット教育もさらに進めてい く必要性を強く感じさせられた。
○100校プロジェクトに関して
internetということばが身近になり、emailでのコミュニケーションやWWWでのリ サーチが多くの生徒や教員にとって自然なものとなってきた。特に本校の特色であるが、 家族がまだ海外にいる場合がある、そういった生徒は、以前より自然な形でemailを用い てコミュニケーションをとっている。また学校のホームページをたちあげることにより、 学校間の交流をもてたり、学校に興味のある人からのコンタクト、あるいは本校の特色や 生徒の様子、また学習の成果等も個性的な形で発表していくこともできた。このようなこ とは100校プロジェクトに参加させていただくことなしには到底この短期間でこれまで の成果をあげることはできなかったであろう。あらためてこのプロジェクトに関わってこ られた一人一人の方に感謝を申しあげたい。
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