共同利用企画「全国おたずねメール」の実施

大津市立平野小学校 石原 一彦


1、 はじめに

 電子メールはインターネットの利用の中でも大きな割合を占め、その重要さ は誰もが認識するところである。コンピュータの専門家や研究者、専門的な職 業に就いている方だけでなく、家庭でも電話と同じぐらい重要な情報伝達手段 として使われるようになってきている。今後、電子メールがさらに広範に我々 の日常生活に入り込むことは確実である。

 しかし、インターネットの教育利用はまだ始まったばかりで、現在のところ 小中学生が自在に電子メールを扱えるまでにはまだ至ってはいない。小中学生 が電子メールを自在に使うためには、ハード的なインフラの整備に加え、教育 課程の中で電子メールがどのように指導されるべきかまで含めた学校教育にお ける情報教育の位置づけや指導方法の確立が待たれているのである。

 また、個々の児童生徒にあっても、電子メールを学習環境として自由に扱う には様々な障害が待ちかまえている。パソコンの起動やメーラーの扱いといっ たリテラシーの育成から、ネットワーク上の倫理認識、またその児童の学習課 題に応じでどのように電子メールを利用させるかなど多くの問題を解決せねば ならず、教師、児童共にその敷居はまだまだ高いと言わざるを得ない。

 「全国おたずねメール」は、児童生徒が電子メールを用いる際の一種のイン ターフェイスとして構想したものである。子どもたちが自らの課題解決の手段 として電子メールを使う際に、その敷居を少しでも低くしたいという教師の願 いが込められている。

 この「全国おたずねメール」は、小中学生の疑問に答えてくださる「メ−ル ボランティア」を全国から募り、そのリストを一覧にしたものである。

 ボランティアのリストには「住んでいるところ」や「得意な分野」の欄があ り、質問する子供たちはこの欄を見て誰に質問すればよいかを探して直接、電 子メールで質問することになっていて、万一質問する子供たちにエチケット違 反のようなことがあれば、ボランティアの方が直接ご指導していただくことに なっている。メールボランティアには医師やエンジニア、大学の教師、銀行員、 ホテルマンなど様々な職業の方に登録していただいているので、このページを 利用すれば、子供たちは直接社会の現場から生の声を聞くことができるように なっている。

 今まで、知識や技能は教師によって児童生徒に一方的に伝達されてきた。児 童生徒は受動的に学んできたといえる。「全国おたずねメール」はこのような 教師と児童生徒の関係を少しでも変えてみたいという思いが込められている。 子どもたちが教師の頭越しに様々な知識や技能を獲得してゆく。教師にとって こんなすばらしいことはない。教師の役割も変えてゆかなければならない。教 師は知識の伝達媒体として自分の知識を切り売りするのではなく、情報のコー ディネーターとして、「学び方を学ばせる」という役割を担うように変わって ゆかなければならないのである。「内容知」から「方法知」へ、である。

2、「全国おたずねメール」のねらい

 この「全国おたずねメール」は主に次の3点をねらっている。
(1)子供たちが主体的に学習を進めることを支援する。
 今まで、子供たちがいだく様々な疑問は、主に教師がそれに答えたり、 児童が図書室で調べたりして解決してきた。授業の中でも、教師が「発問」し 児童がそれに答えていくという形で専ら教師が児童に与えるべき知識を準備し てきたのである。

 「全国おたずねメール」は日本中におられるメールボランティアの方に直 接、電子メールで質問し、現場の生の声や専門家の意見を聞くことができる。 このような学習環境を子供たちに提供することによって、より主体的な学習を 進めることができるのではないかと考えている。

(2)子供たちにメディアリテラシーの向上をはかる。
 電子メールを使い、質問するという学習活動は、コンピュータの基本 的操作やキーボードの扱い方、ファイル処理などディアリテラシーの向上のた めのスキルを多く含んでいる。この活動を通して、子供たちにメディアリテラ シーの向上をはかることができると考えている。
(3)人と人とのコミュニケーションの大切さを実感させ、ネットワーク 上のエチケットを指導する。
 ネットワークはコンピュータがつながったものではあるが、つきつめ ればコンピュータの先にいる人と人との結びつきが根本にある。
 「全国おたずねメール」を利用することで、子供たちは見知らぬ人から励ま されたり、援助を受けたりすることになる。子供たちがこのような活動を通し てボランティアの精神を学び、人と人との結びつきの良さや大切さを体験する ことは大変重要なことであると考えている。また、ネットワークを利用する上 で、守らなければならないエチケットも同時に学ぶことになり、将来電子メー ルを使いこなしてゆくための基礎的な素養を身につけさせたいと願っている。

3、実施に至る経過

 「全国おたずねメール」は本校での実践も一つの契機となっている。まず最 初は、本校がインターネットに接続されて間もない頃の実践、1年生の生活科 の研究授業を紹介する。

 95年度の校内研究では、全学年がインターネットを活用した研究授業をお こなうことになった。研究のテーマは「ツールからメディア」として、コンピュー タを従来の道具的な使い方ではなく、メディア、つまりコンピュータを情報の やりとりに利用することが課題として設定された。

 1年生は生活科の「どうぶつとなかよし」という単元で研究授業をおこなう ことになった。この単元の学習では、子どもたちはまず、校内の飼育小屋に行っ て、ウサギやニワトリの様子を見たり、だっこして遊んだりする。子どもたち は、それぞれ動物たちと仲良しになるのであるが、動物たちに対して「不思議 に思うこと」や「疑問」を抱くようになる。例えば、「なぜウサギの耳は長い の?」とか「なぜウサギの目は赤いの?」といった疑問である。

 従来の学習では、子どもたちのこのような疑問はその場で教師が答えていた わけであるが、インターネットのメディア的な活用ということから、この授業 では100校プロジェクトに参加している高等学校の生物の先生、つまり専門 家の方に児童の疑問を尋ねてみることにした。

 1年の先生が電子メールを使って、奈良県立高取高校の生物の先生(すぎさ きせんせい)に質問したところ、大変丁寧な文面でしかも子どもたちに直接語 りかけて下さるような内容でその日のうちに返事をいただいた。そこで、再度、 杉崎先生にお願いをして、そのやりとりをWEBのページに再構成して良いか どうか尋ねたところ、快諾を得たので本校のページに「すぎさきせんせいのて がみ」というページを作成した。

 研究授業では、このページを子どもたちに紹介して、高校の生物の先生によ る専門的な見地から児童の疑問に対する答えを子どもたちに知らせることがで きた。

 このような実践を通して、インターネットを教育に利用することで「専門家 の意見」を子どもたちに知らせることができ、従来の「教師と児童」の一方的 な関係を変えることができるということがわかった。インターネットは教室に 新しい風を吹き込むことができる、そんな新鮮な実感を感じる取り組みであっ た。

 95年におこなった2年の研究授業でも電子メールが活躍した。この研究授 業は生活科の「町に冬がやってきた」という学習で、子どもたちはWEBペー ジをブラウズして北国の生活の様子などを調べる学習に取り組む。その際、1 00校プロジェクトに参加している北海道の学校の先生方にご協力を依頼して、 北海道の学校生活などをWEBページに作って、子どもたちに利用させた。

 この研究授業を通じて、電子メールを利用することで、人と人との結びつき が強まり、遠く離れた者同士が地理的時間的障害を乗り越えて連帯できるとい う実感を味わったのである。

 今まで述べたように、本校での研究授業の取り組みから、電子メールの大切 さと利用範囲の広さを実感し、このすばらしさを児童にも教えてみたくなった。

 ところが、特に小学生の児童が電子メールを利用するには多くの障害がある ことも分かった。

 それらの課題を大きく分類すると次のようになる。

  1. キーボードの扱いや、メーラーソフトの利用法などリテラシーが育て いないこと
  2. ネットワークを利用する上でのエチケットや、パスワードの管理など のセキュリティーの認識が不十分であること。
  3. 電子メールそのものの意義やどのような問題解決に利用すればよいの かという理解が不十分で、誰にどのような質問を出せば自分の課題が 解決できるのかという見通しを持てない。
 このような児童の課題を解決するために、教師としてどのような支援ができ るのかと考えて思いついたのが「全国おたずねメール」というページである。 この企画は平野小学校の自主企画としてスタートした。

 2月末に100校プロジェクトのメーリングリストやパソコン通信の各種会 議室に「全国おたずねメール」の趣旨を書き込み、「メールボランティア」を 募集した。また、各種報告会や様々な原稿の依頼があれば必ず「全国おたずね メール」の宣伝を心がけるようにした。このような活動を通じて、4月の運用 開始までに多くのボランティアの方が参加して下さり、30名程度の規模で運 用が始まった。

 4月以降もさらに多くのボランティアの方が協力を申し出て下さって1学期 末には80名ほどの規模になった。また、このころには多くのところで「この ように利用しました」という活用事例の連絡もいただけるようになってきた。

 夏休みを前にして、CECから「共同利用企画」の案内があったので、「全 国おたずねメール」を共同利用企画に提案してよいかどうか「メールボランティ ア」の方と協議し、応募することになった。

 夏休み中に共同利用企画に内定したことの連絡があり、9月になって正式に 共同利用企画として「全国おたずねメール」が再スタートすることが決まった。 その際、教育利用の専門的な見地からこの企画に支援して下さる方として岐阜 大学の村瀬先生、また、WEBページの作り方など技術的な支援をして下さる 専門家の方として、三菱総合研究所の佐藤さんがこの企画に加わって下さるこ とになった。

 佐藤さんには「全国おたずねメール」のページを新たにお作りいただくこと になり、このファイルも今までの平野小学校から情報処理振興事業協会(IP A)の情報基盤センターのサーバーに引っ越すことになった。その際、佐藤さ んは「メールボランティア」の自動登録の設定や、表紙のかわいらいらしい絵 なども作って下さった。大変ありがたく、この場をお借りして一言お礼を申し 上げたい。

 10月になって、5年の研究授業では「全国おたずねメール」を直接利用し てみることになった。

 この研究授業の様子がNHKの教育番組「教育トゥデイ」で紹介されること もあって、番組終了後「メールボランティア」への協力申し込みが多く寄せら れるようになった。(現在では「メールボランティア」は100人を越えてい る)

 97年の2月7日には平野小学校で「小学校におけるインターネットの利用」 をテーマにした研究発表会を開催し、全国から1000人もの参会者を集める ことができた。その研究協議会でも、この「全国おたずねメール」の取り組み を紹介させていただいた。

4、5年の研究授業での実践事例

 「全国おたずねメール」を利用した授業実践から、ここでは5年社会科の研 究授業を紹介する。

 この5年の研究授業は社会科の伝統工業を調べる学習でインターネットを活 用する試みである。

 まず、子どもたちには自分たちが調べたことをホームページから「全国伝統 工業マップ」として発信することを伝え、この目標に向かって自分たちの調べ 学習を進めるよう動機付けをおこなった。通常の社会科の学習では、子どもた ちの調べ学習は資料集を見たり、図書室で調べたりと、主に書籍にたよる学習 になりがちである。しかし、インターネットを利用することでこの子どもたち の調べ学習をさらに豊かに、さらに深くすることができるのではないかと考え た。

 そこで、インターネットを利用した調べ学習を3つのステージに分けて、そ れぞれの段階を踏ませようと考えた。最初は本校で作成したリンク集「全国産 物マップ」で調べる方法である。日本地図をクリックすれば、調べたい各都道 府県ごとにインデックスが表示され、そこから各地の産物を発信しているサー バーにたどり着くことができる。

 この「全国産物マップ」は95年度から本校で作成しているリンク集で、社 会科の地域学習に用いるために、100校プロジェクト参加校の協力を得て各 地域の産物をサーバーごとに発信していただいている。

 次に、「日本語版Yahoo」というサーチエンジンを使って調べ学習をお こなう。サーチエンジンとは、自分の調べたい事柄に関するキーワードを考え、 そのキーワードを入力して日本中のサーバーに検索をかけるものである。「伊 万里焼き」を調べている子どもたちは、「伊万里」と入力し、検索キーを押す ことによって、「伊万里焼き」に関する情報が掲載されているサーバーの一覧 を見ることができる。この一覧から、自分の調べたいことが掲載されていそう なサーバーを選んで、そこにアクセスすることで知りたい情報が得られるので ある。

 「全国産物マップ」でも「サーチエンジン」でも調べられなかった児童は、 最後に「全国おたずねメール」を使って、直接メールボランティアの方に質問 をすることになる。日本全国にいるメールボランティアの方に直接、電子メー ルで質問し、返事をもらうことができた。

 このようにインターネットを利用した3段階の調べ学習で子どもたちは全国 の伝統工業品を調べ、その調べた結果を最終的にはホームページから「全国伝 統工業マップ」として発信していった。

 これらの5年生の学習については,NHK教育放送の「教育トゥデイ」(9 6年11月)で紹介された。

5、他校での「全国おたずねメール」の活用事例

 ボランティアの方へのアンケート調査を97年の2月末におこなった。「全 国おたずねメール」で尋ねられた質問の数々を見ると、中学生からの質問は、 学習課題の解決に向けたものがほとんどを占めているが、小学生からの質問は 学習だけでなく、自分の興味や趣味に関する質問も含まれている。

 また、インターネットの端末が1台しかない学校の利用例として、担任の教 師が教室で出された子どもたちの質問をとりまとめ、それをボランティアにお 送りしているという実践もあった。学校によりインターネットの環境はまちま ちであるが、それぞれの環境に応じた利用方法が工夫されているように感じた。

6、メールボランティアの職業と人数

ボランティアの職業人数ボランティアの職業人数
小学校の教員 30医師
中学校の教員 11獣医師
高等学校の教員 自営業
大学の教員 編集者
専門学校の教員 無職
大学の職員 高校生
会社員 19大学生 14
大学院生

7、「全国おたずねメール」の教育的効果

 「全国おたずねメール」は当初、次の3点をねらいとして設定していた。
  • 子供たちが主体的に学習を進めることを支援する。
  • 子供たちにメディアリテラシーの向上をはかる。
  • 人と人とのコミュニケーションの大切さを実感させ、ネットワーク上のエ チケットを指導する。
 本校では、一斉授業(5年の社会科「伝統工業」)の中で「全国おたずねメー ル」を全員の子どもたちに利用させる取り組みを行った。子どもたちはグルー プに分かれて調べ学習を進めてゆくのだが、児童の調べ学習を支援する学習環 境の一つとして電子メールを全てのグループに利用させたのである。このよう な取り組みを通じて、5年の子どもたちは電子メールに親しみを持ち、身近な 学習環境の一つとして認識してくれたように思う。なぜなら、「伝統工業」に 続く学習活動において、教師からの働きかけがなかっても児童の方から、 「「全国おたずねメール」を使って調べたい」と言い出すことがしばしば見受 けられたからである。その都度、子どもたちに利用させるのであるが、ボラン ティアの方から返事が返ってきたときの子どもたちのうれしそうな笑顔は、こ の企画に取り組んだ価値を充分表しているように思える。

 また、電子メールの特質の一つとして応答の早さも教育利用として大変価値 が高いと考えられる。ボランティアの方が回答に要した時間は、当日と翌日と で半数を超え、ほとんど2・3日以内に回答がなされている。児童の意欲が高 まっている間にボランティアの方からの回答が届けられているのである。児童 の主体的な学習を意欲面からも電子メールは支援するのである。

 このようなことから本企画の最初のねらいとして掲げている「主体的な学習 活動の支援」は達成できると考えている。

 次にメディアリテラシーの育成に関してであるが、電子メールを児童が利用 するには文字入力や漢字変換などの様々な操作が必要になる。本校ではTTに よる指導で取り組んだ。そのため、子どもたちが様々な機材をあつかったり、 文字入力などでキーボードを操作する際にもよりきめの細かい指導ができたよ うに思う。最初は扱いに苦慮していた児童も一度電子メールを使うことができ れば、大人よりもはるかに的確に2回目の操作ができるように思う。小学生の メディアリテラシーの一分野として「電子メールの利用」を入れることに問題 はないと考えられる。

 小学生に電子メールを利用させる際に一番気をつけなければならないのは、 ネットワークに参加するには誰もが守るべき共通の約束があるということであ る。大人であろうと小学生であろうとそれは同じである。今までにネットワー クに関わりのなかった児童が何の訓練もなくいきなりネットワークに参加する のではなく、「ボランティア」という一種の学習環境の中で経験を積んでゆく ことの教育的意義は大きいと考えられる。

 ボランティアの回答に対して94%の返事やお礼があったという結果から今 のところネットワーク上のエチケットは守られていると考えられる。

 また、ボランティアのアンケートによれば、一度の質問から、質問を寄せた 子どもとボランティアの方とで交互にメールのやりとりが生まれ、年賀状の交 換にまで至ったという報告があった。これは、子どもたちがボランティアの方 に質問するという行為を通して、1回きりのやりとりではなく、人と人とのつ ながりが生まれたということを意味している。もとより、電子メールは個人と 個人の関係をより深めてくれるものであって、このような経験をなるべく早い 段階から子どもたちに経験させることは大変重要であると考えている。

8、「全国おたずねメール」の教育的課題

 100校プロジェクトが始まった当初はホームページを持つ小学校自体が珍 しく、電子メールを学習活動に利用することは、山梨大学付属小学校などの先 進的な取り組み以外にはきわめてまれであった。インターネットが普及したか らといっても、100校プロジェクトに参加する小学校は19校であり、まだ まだ学校から児童生徒が自由に電子メールを使う社会的インフラは整っていな いのが現状であろう。

 「全国おたずねメール」の利用件数はアンケートに答えてくださった報告だ けで50件あまりである。この回数を多いと見るか、少ないと見るかは別にし て、多様な質問が発せられたことは注目しても良いことだろう。

 ただ、アンケートに答えてくださったボランティアの方の半数に近い方に質 問が寄せられなかったということは、まだまだ電子メールが児童生徒の学習環 境になっていないことを一面表しているように思える。今後、社会インフラの 整備を進め、子どもたちがいつでもどこでも誰でもインターネットにアクセス できる環境を作ってゆく必要があるだろう。

 また今回のアンケートの回答から、子どもたちが質問する場所も、その多く は学校からと推測され、教師の指導のもとに学校で利用されていることがうか がえた。当初のねらいにあった、家庭からの利用や、いわるゆるフリースクー ルからの利用、海外日本人学校からの利用など、学校以外の場所からの利用が あまり見られなかったのは残念であった。今後様々な広報活動や人的つながり を通して「全国おたずねメール」が学校以外の場所からも利用されるように呼 びかけてゆきたいと考えている。

 今後、NTTのこねっとプラン参加校をはじめ、インターネットに接続する 学校がますます増えてゆくと考えられる。今は、「全国」のなかの点でしかな い接続校が、やがて線になり、面になって全国の学校や教室が結ばれるように なるだろう。「全国おたずねメール」はそのような時代の到来を告げる、少し 時間が進んだ目覚まし時計なのかもしれない。